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フォートナイトに「和歌山の観光地」実現の舞台裏 観光資源豊富も交通不便、どう魅力伝えるか

東洋経済オンライン / 2024年3月10日 10時30分

熊本県もフォートナイト上に「くまモン島」を2024年1月31日にアップするなど、メタバースで同様の動きをする自治体は今後も続くだろう。

どう継続していくかが課題に

まずは「eスポーツ」をスタートさせたメタバース和歌山だが、第一歩のあとは、それをいかに継続、拡大していくかが大きな壁になる。

豊田氏の言う「刺さるもの」をいかに継続的に提供していけるかがカギになるが、『和歌山新城下町CUP』からは光明も示された。

それはアクション系ゲームとの親和性が高いこと。これから「城攻め」や「城落とし」といったゲームでの活用や、アクション系以外のゲームジャンルにも活路があるかもしれない。また、侍や忍者、姫といった和歌山城のオリジナルキャラクターを登場させれば、コンテンツとしての拡張の幅は格段に広がる。

豊田氏は「まずは何かしらの発信源になることが大事。マスではなく、コアへアプローチし、そこから広げていくことを目指します」と第1弾イベントの手応えに笑顔を見せる。

「eスポーツ」領域でのポテンシャルの高さが示されるのは、これからが本番になりそうだ。地域振興のひとつの金脈になりそうな予感もある。

ECショップやVR観光も展開予定

そして、その先は「ECショップ」と「VR観光」を加えた3つを軸とし、和歌山城下町の事業者を巻き込んで、VR・メタバース領域の事業を拡大。30億円の新規経済市場の創出を目指す。

一方、現在のメタバース和歌山実行委員会は、ユタカ交通が中心になり、自治体や南海電鉄など一部地域の企業の後援や協賛を得て活動するローカルな動きになる。この先に目指すのは、行政やトップ企業を含めた産業界、観光業界などを巻き込むオール和歌山だ。

ローカルから賛同者の輪は少しずつ広がっている。eスポーツの実績が出はじめたことで、さらに加速していくことが期待される。地域振興のメタバース活用の成功事例のひとつになっていきそうだ。

武井 保之:ライター

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