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「老後ひとり暮らし」心を病む人病まない人の差 自分の思うままに生きる「スナフキン」に学ぶ

東洋経済オンライン / 2024年3月13日 6時40分

それさえ満たしていれば、どんなものでもかまいません。

その場所を自分自身が好きであるかどうか、居心地がよいかどうかを重視してください。家族でも仕事でもないのに、イヤイヤ人間関係を築くことほどストレスになることはありません。

では具体的にどんなやり方があるか、いくつかヒントを紹介します。

・近い友人、知人を大切にする

人がもっとも孤独を感じるのは、どんなときだと思いますか?

ある研究では「言葉の通じない知らない町をひとりで歩いているとき」だとされています。

部屋にひとりでいるよりも、知り合いのいないパーティに放り込まれて手持ち無沙汰にしているときのほうが、強い疎外感を感じますよね。つながっている他者と、たったひとりの自分を比べてしまうからでしょう。

新しいコミュニティに飛び込んでいくのもいいことですが、その前に、いま周りにある友人・知人関係を見直してみて、関係が途切れないようにすることをおすすめします。

特に年代の近い友人や知人は貴重な存在です。結局、なんでも話せて信頼できる人は、同年代の友人や、付き合いの長い知人だったりするものです。

子どもは、世代も違えば価値観も異なるので、意外と理解し合えないことがあります。親のプライドのようなものがちらついてしまう人もいるでしょう。

江越先生もこう言っています。

「最終的に患者さんの心を治療するのは時間。でもそのときに、一緒に食事をしたり励ましたりしてくれる友人がいれば、居場所が感じられて治りが早くなります」

ひっそりと胸に抱えた思いを誰かに聞いてほしいとき、本当にありがたいのは隣で「そうだよな」とお茶やお酒に付き合ってくれる友達なのです。

・無理しなくていい

新しいコミュニティに飛び込んだり、そこで人間関係を築いたりするのは、なかなかエネルギーがいります。馴染めなかったら嫌だとか、通うのが面倒だと、つい躊躇してしまう人もいるでしょう。

加えてありがちなのが「いまさらダメな自分を見られるのが嫌だ」ということ。例えば新しい習い事を始めたとき、周りよりも下手な自分に耐えられないわけです。比較的、男性に多い傾向かもしれません。

新しい習い事で最初は下手なのは当たり前ですが、劣等感が強いと通い続けるのが難しくなります。ある程度は認められなければ、そのコミュニティに安心感を抱くことができないのです。

義務感を抱く必要はない

新しい人付き合いが苦手な人にお伝えしたいのは、無理しなくていいということ。

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