「会うことに疲れた」35歳女性が陥った"婚活うつ" 「頑張った人が報われるとは限らない」のが現実
東洋経済オンライン / 2024年3月14日 11時40分
筆者は、こずえに言った。
「たくさん申し込みが来ているからといって、手当たり次第お見合いをしたら、何がよくて何が悪いのか判断できなくなります。本当にお会いしたい人だけに絞ってお会いするなど、ていねいに婚活をしてください」
そこで、自分に近い年齢、高年収、見た目がタイプの男性を絞りこみ、お見合いをしていった。ところが、お見合いからお付き合いに入り、1、2度デートをすると、決まってこずえから“交際終了”を出してきた。
「話が噛み合わないって思うようになりました」「食事を一緒にすると、食べ方がどうも気になります」「『髪がきれいだね』ってなでられたんですけど、いきなりだったので背中がゾクッとしました」「母親の話が多いので、ちょっとマザコンかも」などと、断りの理由はさまざまだった。
こうして、6人目の男性との交際が終わったときに、こずえが筆者にこんなことを言ってきた。
「私、前々から蛙化現象のクセがあるんです。相手が私に好意を示してくれると、急に気持ちが冷めてしまうんですよね」
蛙化現象とは、2023年の流行語大賞のトップ10にも選ばれた言葉だ。
みにくいカエルが実は王子様だったというグリム童話『かえるの王さま』に由来している言葉で、「好意のある相手が自分に好意があるとわかると、逆に嫌悪感を抱いてしまう」というもの。
最近では、“相手のちょっとした行動や言動で好意が冷めてしまう”という意味にも使われているようだ。
筆者は、こずえに言った。
「『蛙化現象』という言葉にとらわれていると、思考がどうしてもそちらに引っ張られてしまいます。それに、婚活は蛙化現象を起こしやすい出会いなんですよ」
なぜかといえば、婚活は最初の選別を1枚のプロフィールシートでする。そこに記されている情報を見て、“この人となら結婚したい”と合格点を出した相手に会いにいく。
“婚活は、加点法でお相手を見ないといけない”とは、よく言われることだが、最初にプロフィールの情報が頭に入っていると、リアルな本人を目の前にしたときに、どうしてもその情報とリアルな本人を比べてしまい、自然と減点法になっていく。
「年収が高いのに、割り勘なんてケチだわ」「スーツのときはかっこよかったのに、私服がダサダサ」などなど。
こずえも然りで、理想の王子だと期待していた相手の話がつまらなかったり、食べ方が汚かったり、その相手から触られたときに悪寒が走ったら、王子様が一気にカエルになってしまうのだ。
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