「会うことに疲れた」35歳女性が陥った"婚活うつ" 「頑張った人が報われるとは限らない」のが現実
東洋経済オンライン / 2024年3月14日 11時40分
蛙化現象を起こしやすいのは、男性も女性も深い恋愛をしたことがない人に多い傾向にある。
完璧な人間などいない。男女の付き合いが長くなれば思いやりも育つので、ダメな部分もかっこ悪い部分も受け入れることができるようになる。ところが、浅い恋愛しか経験したことがない人は、相手を表面的なことで判断しがちだ。
ことに婚活での出会いは、2人に付き合ってきた歴史がないのに、“この人とは結婚できるのかどうか”というジャッジを常にしながら相手を見つめているので、嫌なところが見えると気持ちが一気に冷めてしまう。
蛙化現象を起こしやすいこずえのようなタイプは、相手の表面よりも内面を見るように心がけてみたらどうか。口がうまくて女性を上手にエスコートできるハンサムよりも、無骨でも責任感のある男性の内面にフォーカスして考えてみる。
かっこ悪い部分も愛せる感情を自分の中で育てていくようにしたら、八方塞がりだった婚活が、スルッとうまくいくようになるのではないか。
努力が実るとは限らない
ますみ(41歳、仮名)は、婚活を始めて10カ月が過ぎた。月に2、3人のペースでコンスタントにお見合いをし、交際に入った相手も何人かいたのだが、真剣交際に進める相手には出会えずにいた。
「婚活を簡単に考えていましたが、結婚できる相手に出会うのって、なかなか難しいのですね」
努力したからといって、それが実るとは限らないのが婚活だ。ますみの場合は、お見合いが成立しても、相手がなかなか日程を出してこなかったり、交際に入っても次のデートが決まらなかったり、デートの日程が決まっても相手が会う店を丸投げしてきたりと、動けない男性にばかり当たってしまった。
あるとき、ますみがため息まじりに言った。
「皆さん、本気で結婚したいのでしょうか? 婚活をなめていますよね。もう婚活することに疲れてきました」
そんな愚痴をこぼしながらも、休むことなくお見合いを続けていたのだが、年明けからますみの仕事が繁忙期に入った。仕事が忙しい中でもお見合いを続けていたのだが、先日、荒々しい口調でこんな連絡をしてきた。
「この間、お見合い成立した方、こちらが日程出ししているのに、お返事はまだですか。あと、交際に入ったこまつさん(仮名)ですが、こっちは忙しい合間に連絡して会う努力をしているのに、まったくやる気が感じられない。本当に腹立たしい。いい加減にしてほしい。交際終了にしてください。もうやってられない!」
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