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批判も多い「LUUP」1日乗り倒して見えた長所短所 渋谷周辺の100ポート全部回ってみた【後編】

東洋経済オンライン / 2024年3月24日 12時5分

こうした個体差をどのようになくしていくのか。台数も多いため、管理や修理は容易ではないと思われるが、安全性に直結するポイントである。サービスの今後を占う、大きな課題になっていくと予想する。

また、スマホホルダーでいうと、一部の機体のスマホホルダーは、iPhoneミニの場合、スマホが小さすぎてうまく固定できなかった。ポートが奥まっている以上、スマホでポートの位置を見ることができないのは非常に不便であり、困ってしまった。

また、機体が重いので、小回りが利かないことも移動中に不便なことの一つだった。LUUPの特徴の一つは、小さな路地にも入っていけることだ。ポート自体が狭い路地にある場合も多い。

一方、こうした狭い路地の場合、ポートが見つけにくかったり、道に迷いやすいこともあり、来た道を引き返さないといけない場合もある。そのとき、自転車だったら、そのまま小回りを利かせてUターンができるのだが、LUUPの場合、小回りがあまりできず、最終的に機体を持ち上げて強制的に反対方向を向かせる場面があった。

で、LUUP、結構重いので、この作業がなかなか大変。もう少し、機体自体がしなやかに小回りが利くものになると、路地などでの走行・方向転換もしやすくなる、と思った。電動自転車でも同じで、これもバッテリーがついている分重く、通常の自転車に比べると小回りが大変であった。

見えてきたポートのパターン

さて、次はポートである。

ポートについては前編でもいくつかお伝えしたが、とにかく「こんな狭い場所に!」という場所にまでポートが設置してあり、非常に便利。さまざまなスペースを活用してポートの設置が進められている。1台からでも置くことができ、なおかつ、電気工事の必要もないからだろう。

ちなみに、100カ所回ってみて、ポート設置場所の種類がだんだんわかってきた。それらは以下のタイプに分類される。

 Ⅰ  駐車場併設型
 Ⅱ  軒先発見型
 Ⅲ  自販機居抜き型 
 Ⅳ  空き地活用型

順に説明していこう。

作りやすいと思われる、駐車場併設パターン

Ⅰ 駐車場併設型

自動車の駐車場の空きスペースに作られるパターンである。もともと、駐車場自体が一種の空きスペースなため、作りやすいのだろうと思われる。

Ⅱ 軒先発見型

体感的にもっとも多いのが、この軒先発見型である。マンションや個人の住宅の軒先部分の小さなスキマに置かれる。超・極小スペースで「ここに置くの?」という場所に設置されていることもある。

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