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批判も多い「LUUP」1日乗り倒して見えた長所短所 渋谷周辺の100ポート全部回ってみた【後編】

東洋経済オンライン / 2024年3月24日 12時5分

資本提携のファミマで、LUUPを発見

特に、ファミリーマートは2022年にLUUPと資本提携をしており、ファミマの軒先にLUUPが置かれているパターンも目に付いた。今後も、コンビニとの連携を通して、こうした軒先ポートは増えていくのかもしれない。

Ⅲ 自販機居抜き型

これは、明確にそうかどうかわからないのだが、元々自販機があった場所に置かれている可能性が高いポートである。

たしかに、自販機は大きく、なおかつ電気代もかかる。それに比べると、LUUPの場合は、機体を置くだけでいいため、自販機からLUUPのポートへと転換する例もあると思われる。

Ⅳ 空き地活用型

元々、空き地だった場所をそのまま転用しているタイプ。そもそも空き地自体が最近は少ないから、このパターン自体も少ないが、このタイプに属するように見えるポートもあった。

ポート場所の偏りとは

このように、さまざまな場所を利活用して数を増やすポートだが、100カ所ポートを巡っていて感じたのは「だいたい同じような場所にあるな」ということだ。そりゃそうなのだが、実はこうした「同じような場所にある」ことは、利用上の弊害を生むこともある。

ひたすらポートを移動していて気付いたのは、ポートが密集しているエリアと、過疎になっているエリアがあるということだ。特に住宅街の場合だと、マンションの軒先などに置かれる場合も多いからか、密集していることが多い。一方で歓楽街や、幹線道路沿いだと、そこまでポートがない場合もある。

例えば、渋谷の奥にある高級住宅街・松濤には、わずか100mの間に4つものポートが密集しているエリアがあった。私たちは、これを「ポートロード」と命名した。

実際の利用上のことを考えると、ポートがもう少し分散しているほうがいいのではないかとも感じる。ポートが密集していることによって、密集しているポートの機体は余っているところも結構ある。

この辺り、もう少し同じエリア内でポートを分散できると、より利便性が増すだろう。

問題になる利用者マナーとわかりづらい交通ルール

最後に、利用者マナーについて。

これは、今、LUUPを語るときにもっともセンシティブな話題だ。特に、キックボード利用者の飲酒運転や歩道走行といった違反行為は、LUUP本社も対応を厳格化する方針を見せている。

実際、土曜日の朝の渋谷駅周辺のポートにはほとんど機体がなかった。これは、もしかすると、金曜日夜に終電を過ぎて飲んだ人が、LUUPを使って地元まで帰ったからかもしれない……というのは筆者の「考えすぎ」かもしれないが、とはいえ、LUUPを使わない人の「安心感」も、今後は育てていく必要があるだろう。

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