1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

賃上げしても「給料安い」と憤る若者の何が問題? 経営者と従業員との間にある「情報の非対称性」

東洋経済オンライン / 2024年3月26日 10時30分

「どんな意見でも受け止めます。何でも言ってください」

と促すと、

「社長に謝りたい」

「この会社のことが、いっそう好きになりました」

「もっと経営について勉強します」

と謙虚な発言が相次いだ。いっぽう管理職の面々は自覚が乏しい。

「最近の若者は、勉強せずに発言しますからねェ」

「心理的安全性が大事とはいえ、なんでも言えばいいってもんじゃないよ」

と、他人事のように言っている。若者たちのように謙虚に受け止めていないため、さらなる勉強会の追試をすることになった。

今後、賃金は業績連動型の色を強くし、貢献度合いによって報酬が変動するのだ。評価者であるマネジャーたちの責任は重い。

最後にまとめたい。外部環境が激変していく時代において「情報の非対称性」は大きな誤解を生むマイナス要素だ。経営陣のみならず、中間管理職はもちろんのこと、若者も経営や組織についての最低限の知識を身につけるべきだろう。

そうしないと、社員としての「責任・権限・義務」それぞれを正しく理解できなくなるからだ。このことは、新刊『若者に辞められると困るので、強く言えません』に詳しく書いているので、ぜひ参考にしていただきたい。

横山 信弘:経営コラムニスト

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください