ラーメン業界、働き方改革で続々新しい味が誕生 のれん分けをせず、チャレンジできる環境に
東洋経済オンライン / 2024年3月28日 12時0分
昨年からラーメンにハマったくりぃむしちゅー・有田さんが、営業中にちゃんと行列に並び、ありがちな食レポもせず、ラーメンと向き合います。有田さんも、ラーメンと真剣に向き合いたいということで、私服でロケをするくらい自然体です。いわゆるテレビ的な段取りを一切排した今までにないラーメンロケだと思いますし、SNSではできないラーメンの伝え方を目指しました」
ラーメンは国民食と言われるほど、私たちの生活に身近なものになった。赤池さんは、「かつてはブームという言葉が使われたが、今は使われなくなった。完全に定着した感がある」と語る。
「1996年、新宿の『麺屋武蔵』、中野の『中華そば青葉』、横浜の『くじら軒』が誕生した際、“96年組”と呼ばれるほどラーメンがブームになりました。2005年に、大崎に『六厘舎』がオープンし、翌年、松戸に『中華蕎麦 とみ田』がオープンすると“つけ麺ブーム”が到来します。
時代を振り返ったとき、ラーメン業界には〇〇ブームと呼ばれるものが珍しくなかったのですが、2010年代後半から2020年代にかけてはそういった現象が起こっていません。しかし、毎年のように話題になる名店が誕生しています。ブームという一過性のものから、ずっと熱量の高いカルチャーへと昇華した感があります」
その様子は、漫才がブームではなく、「日常的なものになった感覚に近いかもしれない」と笑う。
「ラーメンはいわゆる最大公約数的な“ラーメンっぽさ”を守った中で、突出した個性があるお店に人気が集中する傾向があります。漫才も似ているところがあって、突出した個性や発明とも言える要素をプラスアルファしたコンビが、『M-1グランプリ』のチャンピオンになったりしますよね。毎年新しい人気の名店が生まれ、僕たちの日常の中で当たり前のものになる――という意味では、ラーメンと漫才は似ているところがある」
たしかに、漫才もフォーマットがありながら、千差万別に多様化してきた。いつからか『M-1グランプリ』が年末の風物詩として定着したように、日常に浸透することで、多様なチャレンジが生まれやすくなる。
「牛丼、カレー、ハンバーガー……国民的な人気を誇る食べ物があると思います。その代表的なお店を挙げてくださいと伝えると、だいたい皆さん、同じお店になると思います。おそらくチェーン店をイメージした方が多いのではないかと思います。
大型チェーン店がなくても巨大市場を形成
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