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「箕輪厚介の元付き人」が営むラーメン店の実態 倒産危機にダルも来店!憎めない人柄で人気店に

東洋経済オンライン / 2024年3月28日 12時30分

それは、昨年のWBCで侍ジャパンを支えたダルビッシュ有投手だった。

箕輪さんの友人だったダルビッシュ投手は「箕輪家」を心配して連絡。

そして、大会期間中である3月13日に、後輩たちを引き連れて「箕輪家」を訪れた。宇田川優希投手や大勢投手、湯浅京己投手、宮城大弥投手ら侍ジャパンの面々を連れて「箕輪家」のラーメンをすすった。

この姿がダルビッシュ投手のInstagramや箕輪さんのXで公開され、一気に話題沸騰。「箕輪家」は倒産の危機を免れた。

「オープンからこういった紆余曲折をへて『箕輪家』らしさというものが生まれたと思っています。各所にご心配やご迷惑をかけてここまで来ましたが、昨年の秋頃からようやくスープも安定し美味しいラーメンが提供できています」(丸山さん)

5月に新店オープン予定。まだまだやりたいことだらけ

意外と思うかもしれないが、「箕輪家」のラーメンは非常にオールドスタイルな家系ラーメン。今流行の濃厚系や醤油の強い家系ラーメンとは違い、じんわりと豚骨の旨味を感じる一杯だ。もともと箕輪さんの原点である、昔の家系ラーメンの良さが滲み出ている。

卓上に「王道家」の無限にんにくと、刻みしょうがが置いてあることも驚きだ。家系ラーメンのインスパイア店でこんなお店が今まであっただろうか。

「箕輪家ラーメンは、ダシが強めで旨味を逃さない豚骨の炊き方を目指しています。鶏ガラ、背ガラ、ゲンコツの3種類と、『まるじろう』で使うチャーシュー類の肉ダシのスープ。そして純粋な鶏油の3層になっています」(丸山さん)

そして、今年の2月には「まるじろう」が誕生。新たな「箕輪家」の魅力が生まれた。5月には西荻窪に新店オープンする予定だ。

「毎週水曜日に出している限定の“鶏家系”をスピンオフし、中野本店とは別の味で新店をオープンしようと思っています。まだまだやりたいことがたくさんあります。常識にとらわれずにお客さんに喜んでいただける美味しいラーメンをこれからも作っていきたいと思っています」(丸山さん)

丸山さんが生み出す「ワクワク感」の正体

丸山さんが箕輪さんに初めて会ったときに感じたワクワク感が「箕輪家」から生まれている。

「箕輪さんが僕を気にかけてくれているのは、『死ぬこと以外かすり傷』を体現しているのが僕だからかなと思います。カバン持ち時代には寝る時間以外のほとんどの時間を箕輪さんとともに過ごして、本当に空気のように一緒に過ごさせてもらって、気持ちを認めてもらいました。

箕輪さんに昔、『まるちゃんはいい意味でバカで素直なのが一番』だと言われました」(丸山さん)

がむしゃらを絵に描いたような丸山さん。不器用ながらも、そのまっすぐさで皆に助けられながらここまで走ってきた。

これからもどういう展開になるか全く予想できないが、常に新しい一杯、そして楽しさを提供してくれるに違いない。

井手隊長:ラーメンライター/ミュージシャン

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