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うまくいかない「頑張る子育て」を好転させるコツ 子どもが「よい方向」に進まないのはなぜなのか

東洋経済オンライン / 2024年4月4日 7時50分

楽しい頑張りになるには「どうすれば今を楽しめるか」と考えてみることです(写真:foly/PIXTA)

【質問】
8歳、5歳、2歳の子がいる母親です。これまで子育てを頑張ってきましたが、日々のイライラが減らず、子どもたちがよくなっている感じがしません。4月になり、新しい生活スタイルになりますが、もっと私が頑張らないといけないと思っています。どのように頑張っていけばよいでしょうか。何かヒントがあれば教えてください。

仮名:新井さん

頑張れば頑張るほどうまくいかない?

「子育ては頑張るもの」という認識が世間にはあると思います。もちろん、子育てほど大変なことはありません。何しろゼロの状態から人を育てるのですから、それは楽なはずはありません。親御さんたちは日々、子育て奮闘の連続だと思います。筆者が主宰するカフェスタイル勉強会「Mama Café」ではこれまで延べ1万3000人の母親から子育て、教育相談を受けましたが、子育ての大変さは毎回感じています。そして皆さん、本当に“頑張っている”と思います。

しかし、この「頑張る」という言葉は大切な言葉ではありますが、何かしら悲壮感が漂う雰囲気を持つ言葉として受け取られがちです。

努力逆転の法則と言われるものがあります。これは「頑張れば頑張るほど、結果が逆方向へと進んでいく」というものです。何か事がうまく運ばないとき、このような実感を持ったことはないでしょうか。空回りしているという言葉はまさにこの現象です。この法則に従えば、子どもをよくしようと頑張れば頑張るほど、子どもがよい方向には進まないということになります。では、頑張るのでなければ、どうすればいいのでしょうか?

結論から先に言ってしまいましょう。

「子どもをよくしようと頑張るのではなく、どうやったら今を楽しめるかを考える」

いたってシンプルな結論です。

では始めに、なぜ頑張ると思うような効果が出ないかお話しします。

頑張るには「苦しい頑張り」と「楽しい頑張り」の2種類があります。通常使われている「頑張る」は前者の「苦しい頑張り」を指すことが一般的です。イメージとしては昭和的根性論、ねじり鉢巻きして頑張る感じです。嫌だけどやらなければならないときの努力がこれにあたります。

この「苦しい頑張り」は一時的で短期間であれば有効的なこともあります。しかし、長期間の継続を伴うことには向いていません。そんな苦しい状態が長く続くはずもありませんから。

しかし、頑張りにはもう一つ「楽しい頑張り」があります。

「苦しい頑張り」と「楽しい頑張り」

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