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「先の見えない仕事」挫折しないための2つの鉄則 手応えのない時ほど、ブレずに着実に歩を進める

東洋経済オンライン / 2024年4月12日 18時0分

「手応えのない時」をどう乗り越えるかが新規事業の成否を決める(写真:metamorworks/PIXTA)

2つのユニコーン(創業10年未満、評価額10億ドル以上の未上場企業)を生み出し、グーグルに11.5億ドル、インテルに10億ドルでイグジットしたユリ・レヴィーン氏。希代の起業家が提唱するスタートアップの基本的な考え方は「問題に恋する」ことだと言います。そんなレヴィーン氏がこれまでの経験や思考の軌跡をもとに、新規事業における困難を乗り越えるための道程について解説します。

※本稿はレヴィーン氏の新著『Love the Problem 問題に恋をしよう ユニコーン起業家の思考法』から一部抜粋・再構成しています。

スタートアップは「失敗の旅」である

一度も失敗したことがない人は、新しいことに挑戦したことがない人だ。

──アルバート・アインシュタイン

ベン・ホロウィッツは、世界で最も成功したベンチャーキャピタリストの1人であり、シリコンバレーのベンチャーキャピタル会社、アンドリーセン・ホロウィッツでパートナーを務める人物だ。

【図】成功者だけが知っている「スタートアップの道のり」のイメージ

ベンチャーキャピタリストになる前は、ソフトウェア開発のスタートアップ、オプスウェアでCEOを務めていた。

彼は以前、こんな質問を受けたことがある。「スタートアップのCEOをしていて、夜はよく眠れますか?」

「ええ、眠れますよ」と彼は答えた。「赤ちゃんのように眠っています。2時間おきに目を覚まして、泣き叫ぶのです」

ホロウィッツは、すべてのスタートアップに共通するジェットコースターの旅を自身も経験してきた。何度も上り下りを繰り返す旅だが、単なる上り下りなら、世界中のどの企業でも経験する。

スタートアップは、その頻度がきわめて高い。多いときには、1日に数回起こる。エクストリームスポーツが好きでない人には、スタートアップは向いていない。

なぜなら、スタートアップの立ち上げは本質的に失敗の旅だからだ。

起業家はこれまでに誰もしたことのないことをしようとしている。自分が何をしているか、完全にわかっているつもりでも、実際にはわかっていない。

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

「失敗」を恐れることは、すでに「失敗」である

ここでは、スタートアップの基礎をなす「前提となる仮説」について見ていこう。

•スタートアップとは、旅である(旅の中にさらにいくつもの旅がある)。
•ジェットコースターのような波乱万丈の旅である。
•各フェーズで試行錯誤を繰り返す、失敗の旅である。
•長期にわたって何の手応えもない期間が訪れる。それは旅の途中で越えなければならない砂漠である。

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