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「1浪早大中退」学歴捨てた彼が歩む"VTuber"の道 予備校の寮生活を通して人生観が変わった

東洋経済オンライン / 2024年4月28日 8時0分

「寮の友達がある日、ある数学の問題で先生に『こっちの解答でもいいですか?』と質問していたことがありました。それに対して、先生から『この方法でも解けるんだけれど、これはレベルが高すぎて教えていなかった』と言われているのを聞いて、私とは大きな差があるんだなと感じましたね。

私もなんとか予備校の授業についていこうと思って頑張ったのですが、京大の数学となると根本の考え方を理解しないと解けないので、もうあと2年ほど時間をかけないときびしいと感じました。

膨大な量のパターン暗記で補うか、基礎のレベルに戻ってどこでつまずいたかを確認しないと解けないと思ったのですが、いずれにせよ膨大な時間がかかります。やっと数学の解き方がわかり始めたくらいで、浪人生活を終えることにしました」

彼はこの年も京都大学農学部に出願しますが、併願で私立大学を受けるかどうかはギリギリまで悩んだそうです。

「最初は前期で京都大学、後期で九州大学だけ出すつもりだったんです。すると予備校の先生に、『今のままだと、お前はセンターで失敗したらもう1浪だな!』と言われて『そのとおりだ』と思い、焦りました。2浪は絶対にしたくなかったんです。そこでセンター利用に加えて、消印当日に一般受験でギリギリ出願したのが早稲田大学の先進理工学部でした」

結局、センター試験の得点率は9割を超えて、センター利用で東京理科大学、明治大学、同志社大学、立命館大学など複数の大学に合格しました。

しかし、最後まで苦手だった数学を克服できなかった彼は、その年の京大の2次試験でもアイデアが出てこずに、1問も完答できませんでした。完全に落ちたと考えた彼でしたが、後期の九州大学の受験を検討していたところで、母親から早稲田に合格していたことを知らされたそうです。

「早稲田の受験も完全に失敗して落ちたと考えていましたが、合格していたので、親にお祝いで回転寿司に連れて行ってもらいました。そこで、母親に『早稲田だったら後期も受けなくていいんじゃない?』と言われて。東大か京大に進学する以外は、九州から出る選択肢はないと思い込んでいたので『いいんだ!』と思いました」

こうして親から進学許可を得られたナポ・レボリューションさんは、「人生を考えるいい転機になった」と語る浪人を経て、1浪で早稲田大学先進理工学部に進学しました。

中退して、VTuberになることを決意

早稲田大学に入った彼は、好きだった生物の勉強をしつつも、カラオケや塾講師などのさまざまなアルバイトを経験します。

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