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ゲーセン「大量閉店」の背後にある本質的な変容 「千円でだらだら」若者の消費欲を満たせてない

東洋経済オンライン / 2024年5月1日 12時0分

若年層に話を聞いていると、彼らがいかに「せんだら」の場所を求めているかがわかる。

例えば、シーシャ(水たばこ)屋などは、東京に集中しており、なおかつ最近はその数も横ばいになってきてはいるものの、そうしたニーズをうまく満たしているような気もする。それ以外にも、銭湯(サウナ)やカフェなどで、彼らはなんとなく、だらだら過ごしている。

もちろん、今でもゲームセンターでだらだらする若者はいるし、ゲーセン自体に魅力がないわけでもない。短期的な利益も重要ではあるが、やはりその空間としての価値を見直すことが、業界全体の底上げにもなるのではないか。

もちろん、そうしたゲームセンターがまったくないわけではないし、例えば、ショッピングモールを中心に出店を伸ばすイオンモール系列「モーリーファンタジー 」などはショッピングモールでだらだら過ごす人々の、「せんだら」的ニーズを満たす場所になっているかもしれない。

ゲームセンターの先行きが不透明な時代だからこそ、逆に、もう一度、これまでゲームセンターが担ってきた「空間的な価値」を問い直すことも必要ではないか。

谷頭 和希:チェーンストア研究家・ライター

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