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越谷レイクタウン、武蔵野線の「予想以上の実力」 意外に多いイオンレイクタウンへの鉄道利用

東洋経済オンライン / 2024年5月8日 7時30分

イオンレイクタウン(左)とJR越谷レイクタウン駅北口。手前はイオンレイクタウン「mori」を結ぶ無料シャトルバス(筆者撮影)

日本一広いショッピングモールである埼玉県越谷市のイオンレイクタウンが2024年3月、さらなる増床を行った。

【写真を見る】JR武蔵野線の越谷レイクタウン駅の周辺には何がある?

イオンレイクタウンには「kaze」「mori」「アウトレット」の3つのゾーンがある。今回拡張されたのはアウトレット棟で、駐車場だった部分を店舗にし、新たに38店舗を開業。残るkaze棟およびmori棟でも70店舗を刷新したという。

駅近のショッピングモール

日本ショッピングセンター協会が公表している『SC白書2023』にある、全国のショッピングセンターの店舗面積を比べると、イオンレイクタウンは16万㎡で、2位の千葉県千葉市・イオンモール幕張新都心の12.8万㎡、3位の名古屋市・JRセントラルタワーズ/JRゲートタワーの12.7万㎡を大きく引き離している。

しかもこのイオンレイクタウンの数字にはアウトレット棟は含まれておらず、今回の増床分を含めると実に19万㎡で、東京ドーム約4個分に達する。

ところでトップ3の顔ぶれを見ると、いずれも大都市圏に位置しており、鉄道駅から徒歩圏内であることが共通している。郊外の広大な土地に店舗を構え、来場者のほとんどがマイカーで向かうという、少し前までのショッピングモールのイメージとは対照的だ。

【写真】JR武蔵野線の「越谷レイクタウン駅」の周辺には何があるのか(7枚)

商業施設と駅の関係は三者三様で、3位のJRセントラルタワーズ/JRゲートタワーは、1937年から現在の位置にある名古屋駅の桜通口(東口)再開発により生まれたいわゆる駅ビルで、百貨店やホテルのほか、JR東海の本社もここに置かれる。

イオンモール幕張新都心は逆に商業施設が先で、2013年にオープンした。しかし周辺の交通渋滞が問題になりはじめたことから、イオンモールと千葉県、千葉市が協議会を作り、JR東日本京葉線に新駅の設置を要請。2023年春、イオンモールが設置費用の半額を出して幕張豊砂駅が開業した。

駅もイオンも同時に開業

今回スポットを当てるイオンレイクタウンは、越谷レイクタウンと名付けられたニュータウンの中の商業施設として、敷地内を走るJR東日本武蔵野線の新駅とともに整備が進められた。駅もイオンも、ニュータウンのまちびらきと同じ2008年に開業している。

つまり越谷レイクタウン駅は、イオンのための駅というわけではなく、周辺に広がるニュータウンのための駅という位置づけである。

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