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部下の90%が動く、今日からできる「話し方改革」 部下のタイプに合った従いやすい指示の出し方

東洋経済オンライン / 2024年5月8日 7時50分

こじらせ不燃人の対応は一層の注意が必要だ。彼らはリーダーや組織に対する不満が深く、しばしば反抗的な態度を取る。「イヤと言ったら、イヤです。理由はありません」と一点張りし、無理に動かそうとすると、最悪の場合は離職やパワハラだと訴えることもある。

ジャスティス不燃人とこじらせ不燃人は、問題の所在が異なるため、全く違うアプローチが必要である。ジャスティス不燃人は指示や依頼に納得していないのに対し、こじらせ不燃人は上司や組織自体に不満を抱えている。どんなに理路整然と説明しても、彼らを納得させるのは困難だ。

問題が深刻であれば、他部署の役職者や経営陣が仲裁に入ることも考えられるし、外部のコンサルタントの介入が必要な場合もある。どんなに粘り強く話をしても動かないこじらせ不燃人への対応は、なぜ動かないのかを正しく理解し、関係がさらに悪化しないよう慎重に対応しよう。

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最後に自燃人について、詳しく解説する。

正直なところ、最も重要なのがこの自燃人である。すぐに燃える人だから上司にとっては都合がいい。ところが自燃人との関わり方を間違えてはならない。不燃人と異なり、自燃人は組織内で大きな影響力を持ち、その行動が可燃人にも影響を及ぼす。信頼関係を保つことができれば、組織全体を効果的に動かすことが可能だ。

自燃人は主に以下の3つのタイプに分けられる。

(1-1)エリート自燃人
→知的で洞察力があり、上司の指示を迅速かつ効率的に実行する。彼らは上司にとって強力な支援者であり、その的確な判断で組織内でも尊敬されている。

(1-2)ピュア自燃人
→素直で純粋、指示されたことを疑わずに実行するが、その単純さゆえに応用力に欠けることがある。指示に従うことで上司にとっては都合が良いが、創造的な解決策を期待するのは難しい。

(1-3)クセのある自燃人
→感覚的に行動し、上司の指示に忠実に従うが、その執着心や粘着性が特徴的。目標達成のためなら、標準的な方法を超えた努力を惜しまない。彼らの行動力と情熱は組織にとって非常に価値があるが、自己中心的な行動が問題となることもある。

ピュア自燃人やエリート自燃人と比べ、クセのある自燃人は上司にとって心強い存在だが、その承認欲求の強さから特別な扱いを求めることが多い。多くの場合、「君だけが私の力になる」と感じさせることで、彼らの最大のパフォーマンスを引き出すことができる。しかし、これを怠ると、彼らはこじらせ不燃人へと変わりうる。愛の反対は憎しみであり、そのバランスを取ることが組織運営のカギとなる。

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