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BMW、ハーレー、トライアンフ輸入バイクの現在地 350ccから2500ccまで注目モデル一気乗り

東洋経済オンライン / 2024年5月16日 12時0分

このアダプティブ・ビークル・ハイト・コントロールは、従来型から踏襲する電子制御ダンピング機構とも統合制御される。荒れた路面ではしなやかに凹凸を受け止めつつ、車体を大きくリーンさせたダイナミックな走りでは減衰特性を高めて対応する。この二面性は、大陸でのロングツーリングを想定したアドベンチャースポーツモデルならではの特性だが、じつは日本での日常使いにもメリットがある。

試乗車の車両重量は258kgと見た目より軽量ながら、ここに車両後方左右のパニアケースと、試乗車には装着がないが車体後方のトップケースに荷物を満載し、さらにタンデムシートにライダーを乗せた2人乗りでは350kgに迫る重量級に。ひとたび停車時にグラッときたら立ちゴケしてしまいそうだが、アダプティブ・ビークル・ハイト・コントロールによって、身長170cmの筆者であっても片足なら地面にべったり、両足でも踏ん張りがきく位置まで接地するので安心感がグンと高まる。

1300cc水平対向エンジンの実力

搭載する1300cc空冷/水冷併用水平対向2気筒は、145PS/149N・mを発揮する。トランスミッションは6速で、クラッチ操作なしにシフトアップ/ダウンが行える「ギアシフト アシスタント プロ」を装備する。肝心の乗り味はいい意味で低回転域での荒々しさがなくなった。3000回転付近からは4気筒エンジンに近い滑らかさが全面に出る一方で、ボクサーならではの鼓動もゆっくり流しているときには感じられた。価格は345万9000円。

CE04は2022年4月から日本でも販売を行っている電動バイクだ。道路交通法上は普通二輪に属するため、普通二輪免許/AT限定普通二輪免許で乗れる。定格出力は法規のクラス上限である20PSだが最高出力は42PS、最大トルクは62N・mと400~600ccクラス並みなので、ともかく頼もしい加速力が得られる。一方、道路運送車両法では軽二輪に属するため車検は必要ない。

CE04のようなシティコミューター的なBEVでは二輪/四輪車を問わず電費が注目される。1kWhでどれだけ走行できるのかという値だがCE04はカタログ値で12.98km/kWh(WMTC値)。一方、日産(三菱)の軽BEV(四輪車)である「サクラ」(ekクロスEV)は8.06km/kWh(WLTC値)。計測モードに違いがあるにせよ、CE04、サクラ & ekクロスEVともに、筆者による公道での試乗ではほぼカタログ値を示しながら走行できたので、効率のうえでは小さく軽い電動バイクが有利だ。

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