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「稼いでも貯金ゼロ」彼女が"副業で消耗"した事情 大手IT企業とインフルエンサー両立の裏側とは?

東洋経済オンライン / 2024年5月17日 14時0分

自分が好きでやっていることだから、人に相談できないことも多い副業。体調を崩したり、眠かったりしても、自分しか知らないし、自分のせいなんですよ…(写真:jessie/PIXTA)

政府が推奨するなど、年々副業をする人が増えている令和。しかし、実際に副業をしたことがある人は、こんなふうに思っていることも。

「実際はもっと泥臭いものなんだよ。というか、精神的にも肉体的にも大変なんだよね……」
「会社の収入だけで不安なく暮らせるなら、自分も副業なんかしないよ……」

副業社会人たちの、切羽詰まった日常の実態、そして、そこから見える日本の現在・未来とは? 約3年にわたって、会社員と書評家の二足のわらじ生活を経験した、三宅香帆さんが送るエッセイ&インタビュー連載。

今回は、学生時代からライターとして各種ウェブメディアで執筆するかたわら、新卒で大手IT企業に入社した、りょかちさんに「兼業」についてお話をお伺いした。

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現在は会社を退職し、作家・脚本家として独立したりょかちさんだが、当時の兼業時代を振り返っていただいた。

りょかち/1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。学生時代より、ライターとして各種ウェブメディアで執筆。新卒で大手IT企業に入社し、企画開発に従事。その後、ブランディングプロジェクトや部署横断プロジェクトを担当。その後独立した現在では、コンテンツ企画〜ディレクションを一気通貫で行うコンテンツプランナーとして活動。2022年7月まで、キャリアSNS『YOUTRUST』にて運営中のユートラ編集部・編集長も経験。執筆活動も精力的に行い、ミレニアル世代の等身大の価値観やWebサービスについて書いたコラムのみならず、脚本・小説・コピー制作も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)、『恋が生まれたこの街で』(KADOKAWA刊)。

「自撮り女子」としてバズった内定者時代

―私がりょかちさんをはじめて知ったきっかけは「自撮り女子」という肩書だった頃だった気がします。

そうです。内定者時代に、Twitter(現X)で「自撮り女子」としてちょっとバズったんですよね。ちょうどSNOWのアプリで自撮りすることが流行ってた時期で、マフラー巻いて「彼女目線」とか、あるあるネタをやり始めたら、メディアに取り上げてもらったんです。

―そこから執筆にはどのように結びついたんですか?

実は、大学のときには出版社に行きたくて、だけどなかなかそこには届かなくて……だからどうにか出版業や文章で仕事する道に近づきたい、と思ってブログを書き始めました。このまま自撮り女子として消費されるのもしゃくだな、と(笑)。文章で評価されたくて、自撮り女子の気持ちをブログに書いていたんです。結局、文章を見つけてくれた幻冬舎の編集者さんが「連載をやりませんか」と言ってくれて、書籍になりました。

入社から6年間、土日連休の記憶はない

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