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「会社員→作家」副業時代を経た31歳が鳴らす警鐘 知っておきたい「本業に集中しないデメリット」

東洋経済オンライン / 2024年5月17日 14時5分

副業というとキャリアの選択肢を広げるように思われるが、「本業に集中しない」デメリットがあるのを知っておきたい(写真:asaya/PIXTA)

政府が推奨するなど、年々副業をする人が増えている令和。しかし、実際に副業をしたことがある人は、こんなふうに思っていることも。

「実際はもっと泥臭いものなんだよ。というか、精神的にも肉体的にも大変なんだよね……」
「会社の収入だけで不安なく暮らせるなら、自分も副業なんかしないよ……」

副業社会人たちの、切羽詰まった日常の実態、そして、そこから見える日本の現在・未来とは? 約3年にわたって、会社員と書評家の二足のわらじ生活を経験した、三宅香帆さんが送るエッセイ&インタビュー連載。

前回に引き続き、学生時代からライターとして各種ウェブメディアで執筆するかたわら、新卒で大手IT企業に入社した、りょかちさんに「兼業」について、お話をお伺いした(前編はこちら)。

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現在は会社を退職し、作家・脚本家として独立したりょかちさんだが、当時の兼業時代を振り返っていただいた。

りょかち/1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。学生時代より、ライターとして各種ウェブメディアで執筆。新卒で大手IT企業に入社し、企画開発に従事。その後、ブランディングプロジェクトや部署横断プロジェクトを担当。その後独立した現在では、コンテンツ企画〜ディレクションを一気通貫で行うコンテンツプランナーとして活動。2022年7月まで、キャリアSNS『YOUTRUST』にて運営中のユートラ編集部・編集長も経験。執筆活動も精力的に行い、ミレニアル世代の等身大の価値観やWebサービスについて書いたコラムのみならず、脚本・小説・コピー制作も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)、『恋が生まれたこの街で』(KADOKAWA刊)。

会社員を辞めたタイミング

―仕事があまりに忙しすぎるりょかちさんが、会社員を辞めようと決心したのは、どういうタイミングだったのでしょうか?

会社員4年目くらいになると、やっぱり新卒としての仕事が終わり始めて、中堅社員としての仕事が出てくるんですよ。すると、「もっと時間を投資すればできることがあるのかもしれない」「もっとやってみたいことがあるけど、そうすると寝てる暇もなくなってしまう」と思うようになってきたんです。

同時に、ライターとしてもちょっとずついい仕事をもらえるようになってきて。たとえば対談や連載を任せてもらえるようになったり、取材して記事にする仕事が来たり。そういう仕事って、だいたい平日の仕事なので、会社員だと引き受けるのが難しいんです。

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