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JR東「インドネシア鉄道支援」で得た意外な教訓 「内向き姿勢」からの脱却、車両メンテの重要性

東洋経済オンライン / 2024年5月17日 6時30分

――インドネシアはASEANの経済大国として地域内での存在感は非常に大きいですが、日本での関心は非常に薄いのが現実です。ニュースもネガティブな内容ばかりが伝わりやすく、そのような先入観があると日本企業はリスクを恐れ、飛び込めるフィールドにすら一歩を踏み出さないということが多々ありますが、実際にインドネシアに赴任されその後の関わりも持たれている前田さんから、読者、また日本の鉄道業界に向けて一言お願いします。

インドネシアの方々というのは先ほども述べたとおり、平等性を保つというところがある。絶対あなただけしか付き合わないから、というのではなくて、いろいろと声をかけていろいろな面で見て、その中でよさを感じたところと取引されるというところだと思っている。過去の高速鉄道の件もあって、「ウチだと言ってたのにほかに……」というところだけを色濃く取り上げる論調になるのかもしれないが、悪いようにしようとしてそうしているとは私はまったく思っていない。

むしろ、日本では最近忘れかかっているような、先を見据えてどうありたいかをまず考えて、それに向かってどう進んでいくか日々模索している元気のいい国だと思っている。学ぶべきは日本人なんじゃないかなと。高度成長期の日本はそうだったのかもしれないが、少なくとも今、私が両国で働き、両国の方々とお付き合いをさせていただいて、日本人からだけ見たインドネシア評というのは大きな誤解を招くところはあるのかなとは思っている。

よそから知って自分たちの肥やしにするというようなやる気や熱い情熱、もっと知りたいという意欲は、本当に見習うべきところだ。それは私も感じさせてもらったところなので、社内にもそういったところは口酸っぱく広げているところと考えている。

高木 聡:アジアン鉄道ライター

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