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「高校偏差値43→3浪で東大理3」彼の究極の手段 どんな勉強法?模試を受けるたびに上がる成績

東洋経済オンライン / 2024年5月19日 7時40分

東大理3に合格したヌルヌルさんの勉強方法とは?※写真はイメージです(写真:Fast&Slow / PIXTA)

現在、浪人という選択を取る人が20年前の半分になっている。「浪人してでもこういう大学に行きたい!」という人が激減している中で、浪人はどう人を変えるのか。また、浪人したことで何が起きるのか。 自身も9年間にわたる浪人生活を経て早稲田大学の合格を勝ち取った濱井正吾氏が、さまざまな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張ることができた理由などを追求していきます。

今回は偏差値43の非進学校から現役で工学院大学と東京電機大学に合格したものの、浪人を決意。1浪で慶応義塾大学医学部不合格、2浪で東京大学理科3類の不合格を経て、3浪で東大理3に合格し、現在医師として働くヌルヌルさん(仮名)にお話を伺いました。

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全国各地から天才が集う東京大学。その中において、さらに別格とされ、年間で100人しか入れない理科3類は、毎年浪人率がほかの学部に比べてもいちばん低いとされています。

【図表】東京大学、2024年度入試の現役合格者率

浪人生の合格が少ない東大理3

代々木ゼミナールが公表している「合格者の現役・浪人別割合の推移」では、2024年度の理科1類の現役合格者率が76.6%、理科2類が62.4%ですが、理科3類は84.7%。

2021年度~2023年度も現役合格者が8割を超えており、4年連続でもっとも浪人生の合格者が少なかったのです。

理3合格は、天賦の才能の要素が大きく、浪人してもなかなか合格ラインまで学力を伸ばすことは難しいと思われますが、今回お話をお聞きしたヌルヌルさん(仮名)は、毎年着実に学力を上げて、3浪で東京大学理科3類に合格された方です。

彼はもともと兄弟の中でも劣等生で、中学の先生に「5割の確率でお前は中卒だな」と言われた経験もあるそうです。

そんな彼が、どうして東大理3に合格するまで諦めず、勉強を続けることができたのでしょうか。その背景に迫っていきます。

ヌルヌルさんは、石川県金沢市に生まれ育ちました。両親ともに医者でしたが、ヌルヌルさん自身は仕事を継ぐという意識はほぼなかったようです。

「小学校くらいまでは家でゲームしかしない子どもでした。公立小学校から中学校に進学するとテニス部に入りますが、そこでもほぼゲーム漬けで、勉強はほぼしていなかったため、試験の成績は250人中230番くらいでした」

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