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原宿に爆誕「ハラカド」訪れた私が呆然とした理由 「センスのいい若者」を呼び戻す野心に満ちている

東洋経済オンライン / 2024年5月23日 12時0分

原宿にできた「ハラカド」。昨今の商業施設のトレンドに逆行するような、「余裕」「余白」のある驚きの施設のようです(筆者撮影)

原宿に「ハラカド」という施設がオープンした。4月17日のことだ。高円寺にある有名な銭湯「小杉湯」、それに「TENGA ショップ」など「尖った」テナントが入居していることもあって、オープン前から話題となっていた。開業後も多くの人が訪れ、各種メディアでも多く取り上げられたようだ。

【画像】「地下一階の銭湯」「大量の座れる場所」「コンセント」まで…原宿「ハラカド」驚きの様子を見る(12枚)

『ガイアの夜明け』でも密着された

そして、人気テレビ番組『ガイアの夜明け』でも密着されたという。実は、私の担当編集は『ガイアの夜明け』の大ファンで、ネタ相談をしていると、すぐに『ガイアの夜明け』の話をする。今回も例に漏れず、『ガイアの夜明け』話が始まったのだが——。

「『ガイアの夜明け』ってなんていうか、時々、『大企業はお金が余ってるのかなあ』という回があるんですよね。大企業の人たちが、自分たちの思い優先でお金を注ぎ込んでいるというか、採算度外視でやっている感じ。ハラカドの密着回は、まさにそれで、番組を見てて『まるで貴族の遊びだな』と思いましたよ」

などと言う。酷評である。

ハラカド関係者に個人的な怨恨でもあるのか?と思って詳しく聞いてみると、サウナーの彼は、小杉湯の中に「サウナがなかった」という落胆があまりにも大きすぎ、それでだいぶ批判的な論調に傾いたそうだ。サウナー、怖い。

【画像】「地下一階の銭湯」「大量の座れる場所」「コンセント」まで…原宿「ハラカド」驚きの様子を見る(12枚)

しかし、サウナがないという一点張りでハラカド全体を「貴族の遊び」だと評するのは、ハラカドがかわいそうだ。というか、逆にそんな面白い表現をされたら、気になるじゃないか。行ってみたい。ということで、実際に行ってみた。「ハラカド」は「貴族の遊び」なのか。

結果、わかったこと。

確かに、ハラカドは「貴族の遊び」だった。でも、それがゆえに昨今の商業施設とは一線を画しており、「文化が育つのは、こういう場所からなのかもな?」とすら思った。

どういうことか。

尖ったテナントの多さ

最初に、ハラカドの概説を紹介していこう。

2024年4月17日にオープンしたハラカドは、神宮前交差点の「カド」に位置している。交差点の斜め向かいには、「オモカド」(かつての東急プラザ表参道)があり、原宿の中心的な場所に建っている。

ハラカド自体は、かつて原宿に存在した「原宿セントラルアパート」に大きな影響を受けている。そこには多くのアーティストたちが住み、文化活動をしていた。セントラルアパートがあったのは、「オモカド」の方だが、その斜め向かいにあるハラカドも、その強い影響下にある。こうしたことを意識してか、館内にはカルチャーコンテンツを意識したテナントも多い。

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