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星野源と新垣結衣「ラジオ共演」に見る本当の意味 Xフォロワー数274万人「滝沢ガレソ」投稿の余波

東洋経済オンライン / 2024年5月31日 0時0分

終始「結衣ちゃん」「源さん」と呼び合い、質問コーナーで仲良しエピソードを語ったこと。「温かく見守って」と繰り返したこと。いずれも「この関係性がすべて」という十分すぎるほどの提示であり、「不仲を疑われる可能性を限りなくゼロに近づけよう」という意味合いを感じさせられたのです。

実は今回の件には背景があり、過去に星野さんと新垣さんの夫婦仲を疑うような報道があり、SNSでも噂としてつぶやかれていました。だからこそ今回のレアな共演は「不仲説はこれでおしまい」という幕引きの明確な意志表示であり、少なくとも今後のメディア報道を抑制できるでしょう。さらにそれが思い通りになれば今後、不仲が噂されている有名人夫婦が似たような方法を使う可能性もありそうです。

「利益が損害を上回る」という理不尽

気になったのは新垣さんが去り際に語ったフレーズ。「これも話題になるんでしょうね、きっと。ちょっとドキドキしますけど。温かく見守っていただけたらと思います」という言葉に不穏なムードがまだまだ続くことを感じさせられたのです。

前述したようにメディアの不仲説は今回の共演で封印できるでしょう。しかし、その抑制効果が個人にまで及ぶかと言えば話は別。たとえば滝沢ガレソさんのような「暴露系インフルエンサー」などの抑止力になるかと言えば難しいでしょう。

Xにはインプレッション(表示回数)を収益化できる仕組みがあり、「いかにそれを伸ばすか」を求めて投稿された真偽不明の情報が少なくありません。また、“暴露系”のような人は反響の大きそうなテーマをジャンルレスで選ぶ傾向があるだけに専門性は薄く、メディアのように周辺取材をしないことなどもあって、情報の確度としては危ういところがあります。

しかし、今回の投稿には1.5億ものインプレッションが表示されているように、「やったもの勝ち」のような感は否めないでしょう。さらに、もし名誉毀損などで訴えられたとしても損害賠償金などのダメージは限定的であり、訴訟中も継続コンテンツ化するように稼ぐことが可能。それ以前にメディアのように失ってはいけない社会的地位が少ないことなども含め、大した損害を受けないという問題点があります。

この「利益が損害を大きく上回る」は、今年たびたび社会問題のように議論されてきた週刊誌報道のケースと似ていますが、公共性や真実相当性などの前提が不要であり、謝罪や撤回が求められにくく、「抑止力が働きづらい」という点で個人のほうがより深刻。「たかが個人のSNS」と思うかもしれませんが、今回のように大手メディアと同等以上の影響力を持ってしまう危うさがあります。

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