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成功には「目標設定」は必要ない、ではどうする? 結局、毎年同じ目標を設定するはめに終わる

東洋経済オンライン / 2024年6月1日 17時0分

ノートを使った内省手法を実践・提唱する山田智恵さんは“自分にあるもの”を活かすことで、想像以上の未来にたどり着くことができると言います(写真:ViShark/PIXTA)

「英語を話せるようになる」「週に2回はジムに通う」など、目標を立てるだけで安心してしまい、結局達成できずに終わることも少なくありません。しかし、ノートを使った内省手法を実践・提唱する山田智恵さんは、「成功するために目標設定は必須ではありません。“自分にあるもの”を活かすことで、想像以上の未来にたどり着くことができます」と言います。その理由を聞きました。

※本稿は山田智恵著『最高の未来に変える 振り返りノート習慣』から一部抜粋・再構成したものです。

結局毎年同じ目標を書いている

私は、人生を良くするために、何度も目標設定をしてきた時期があります。毎年、新年にこんなことを書いていました。

・英語を話せるようになる!

・週に2回はジムに通って体力UP!

・自炊回数を増やして、健康的な食生活に!

・いろんな人と知り合って、刺激を増やす!

もしかして、あなたも似たようなことを書いたことがありませんか?

言葉だけではなく、ビジュアル化した方がいいと聞いて、自分の夢のイメージに近い写真をペタペタと貼るビジョンボードなるものを作ったこともあります。成功に近づくために必要なことだと思っていました。

ところが、あるとき私は、あることに気がついて、愕然としました。なんと、私は6年間、毎年同じ目標を書いていたのです。同じことを書き続けて、実現するどころか、行動もまったくできていませんでした。思わず、心の中で叫びました。

「意味ないじゃん!」

叶いもしないし、何より、自分がダメ人間に思えてくる。いったい目標って、何のためにあるんだろう……。ふつふつと怒りが湧いてきました。

その年から、私は目標設定をやめました。

「自分が考えたことしか実現できない」はウソ

そして、目標設定をやめた代わりに、ノートの振り返りに時間を使うようにしました。今日、自分にどんなチャンスがきたのか? ゴミのようにしか見えない経験でも何を得たのか真剣に考えたり、出会った人たちと何ができるだろうと想像を膨らませたりと、今「あるもの」を活かすことに集中しはじめたのです。

未来の行き先が見えないと怖く感じるので、つい目標を定めたくなるのですが、それを手放して運に任せようと決めました。

そうしたら、自分でもまったく想像もしていなかった未来が待っていました。大企業で昇進することも、本を書くことも、起業することも、講演が仕事になることも、自分のコミュニティを持つことも、自分にできるとは想像すらしていなかったことが、どんどん実現できるようになったのです。

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