円安でもまだまだ「安い」インドネシアを旅して 食事やフェリーの値段が数百円、安い航空券も
東洋経済オンライン / 2024年6月2日 11時30分
円安が急速に進んだこともあり、メディアでは、海外での食費の高さなどを強調する記事をよく見かけるようになった。円安によって海外旅行がかつてより高くなったことは否定しない。だが、海外旅行全般が本当に割高になったのだろうか。
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筆者は2024年のゴールデンウィーク、インドネシアのバリ島・ロンボク島・スンバワ島を訪れた。そのときの経験をふまえながら、海外の物価について、改めて考えてみたい。
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GWでもインドネシアまで片道2万円
インドネシアを行き先にしたのは、航空券が安かったからだ。
4月29日月曜日発とゴールデンウィークとしては条件がよくない日ではあったが、シンガポール航空系のLCC「スクート」で、成田からシンガポール経由でロンボク島まで片道総額2万277円だった。
この航空券を購入したのは2024年の年始。同じ区間の航空券が出発直前には8万円以上で売られており、安い航空券を入手するうえでは「早めに購入」という鉄則は相変わらず有効なようだ。
成田発シンガポール行きのスクートは満席に近かった。かつてはGWであれば外資系航空会社といえども日本人が目立って多かったが、今回のフライトでは4分の1程度にすぎなかった。
なお、シンガポールからロンボク島へのフライトでは、西洋人ばかりで、日本人らしき乗客はほかに1人も見かけなかった。
ロンボク島には現地時間18時25分の到着だった。
出国前にホテルを探そうとグーグルマップで調べたとき、1泊300~400円台のホテルが数多く検索で引っかかった。
サイトの写真などを見ると設備は簡素だが、他人との相部屋ではなく、個室で2人分の宿泊費が300円台。1人なら1泊100円台と考えられない安さだ。
ただし、中にはインターネットの宿泊予約サイトで予約して行くと、何かと問題をでっちあげ、値段をつりあげようとする「詐欺まがい」の宿もあるようなので注意は必要だ。
筆者が今回、ロンボク空港近くで宿泊したのは1室3750円のホテルだったが、空港から無料送迎があったうえ、中庭にはスイミングプールも備わっており、1泊とはいえ快適に過ごすことができた。
配車アプリは日本のタクシーの7分の1
翌朝は、スンバワ島へ渡るべく、バスと配車アプリ「Grab」を使ってロンボク島東端のカヤンガン港を目指す。
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