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円安でもまだまだ「安い」インドネシアを旅して 食事やフェリーの値段が数百円、安い航空券も

東洋経済オンライン / 2024年6月2日 11時30分

住民のほぼ100%がイスラム教徒という集落に立地していることから、ホテルはアルコールも提供しない。

だが、ジュースを頼めば果実から絞ってくれて350円ほどだし、オールデイダイニングもオーナーのオーストラリア人女性がメニューを厳しくチェックしているそうで、いずれも質は高い。

ナシゴレン(インドネシア風チャーハン)が約750円と街中の食堂の約3倍だったが、それでも日本のホテル内のレストランと比較すると格安だ。

漁民の島の水上レストランの価格は?

MYAMO BEACH LODGEからホテルの送迎車、バイクタクシー、バス、さらにもう一度バイクタクシーを乗り継いで「インドネシアで最も人口密度が高い」といわれているBungin島へ向かった。

海の遊牧民ともよばれるパジャウの人々が住む人口5000人ほどの島で、島民の多くが漁業で生計を立てている。

島の港でバイタクを降りると、いきなり日本語で話しかけてきた青年がいた。カルロスというその青年は2019年から3年間、宮崎県の日南でカツオ漁師をしていたという。

カルロスに養殖場から水揚げされたばかりハコフグなどを見せてもらった後、港の向かいにある水上レストランで一緒に食事をしようと提案した。筏(いかだ)を改造したそのレストランへはモーターボートで向かう。

カルロスから日本でのカツオ漁師時代の話などを聞く。会計は魚1尾とオレンジジュース2杯でしめて850円だった。

旅の終盤はスンバワ島からバリ島へウイングスエアーという航空会社のプロペラ機で渡った。片道で約1万1000円と、成田からのスクートと比べるとかなり割高だ。

バリ島に到着した途端、観光客の多さに圧倒された。2023年にバリ島を訪れた外国人観光客は1000万人を優に上回る。バリ島の人口は約400万人なので、その2.5倍にもおよぶ(なお、2019年に外国人観光客数の第3位だった日本人は、2022年には12位にまで落ち込んでいる)。

オーバーツーリズム対策として、バリ島へ訪問する外国人観光客に対して15万インドネシアルピア(約1500円)の観光税を2024年2月14日から徴収すると発表したものの、実際にほとんどチェックが行われておらず、十分に機能しているとはいいがたい状況だった。

200円のナシゴレンと22万円のリゾートホテル

到着した空港で時間調整のためにスターバックスに入ったら、アイスコーヒーが1杯500円。日本と変わらないというよりも、世界標準の価格である。

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