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「水卜アナ出世に憧れない若手」意外と多い"なぜ" "日テレの象徴"とされるが後には続かない?

東洋経済オンライン / 2024年6月5日 9時0分

十数年前、じつは筆者自身もアナウンサー試験を受験しており、その際に当時TBSで働いていたアナウンサーにOB訪問する機会を得た。そこで、面接の練習がてら「うちで憧れのアナウンサーは誰?」と聞かれたことがある。

筆者はそこで、安住の名前を出した。すると、そのアナウンサーは一言こう返した。「安住か。あれは、目指すもんじゃない」。

その意味が、当時はよくわからなかった。即答かつ冷ややかなその一言に、固まった記憶もある。一瞬、そのOBの方の名前を出さなかったことがまずかったかと思ったが、冷静だが懐の広い方で、そういうわけではなさそうだった。だが、今ならその意味がわかる気がする。

「目指すもんじゃない」とは「目指してなれるようなもんじゃない」ということだったのではないだろうか。

若者たちが「水卜ちゃんに憧れない理由」

その後、指導する側にまわった筆者は、逆に「なぜ、水卜麻美を目指さないのか」を大学生たちに聞いてみた。

彼女たちの答えをまとめるとするならば、それは「水卜麻美のなり方がわからない」ということだった。もう少し噛み砕いていうならば「どうやって局内であそこまで推されるようになるのかわからない」「あそこまで局内で評価される道筋にのるイメージがわかない」といったものだ。

個々の具体的な意見を見てみよう。

「KAT-TUNの中丸(雄一)くんと結婚した人(筆者注:笹崎里菜アナウンサー。2015年に日テレに入社し2023年に退社)のほうがぱっと見、派手なルックスではありますよね? でも水卜さんほどテレビでは見かけなかったし、局内でどう評価されて差がついていくのかわからないです」

一般企業でも人事評価の理由は他者に口外されないのが基本であり、もちろん日本テレビがなぜ水卜をここまで評価するのかを具体的に公表することはないだろう。つまり、評価の理由はブラックボックスの中にある。

だが、局アナともなればその評価の理由は関心事であり、特にアナウンサー志望にとっては自分の人生を左右しかねない、気になる基準である。その評価を番組への露出量などから勘ぐるしかない。

そして、アナウンサー試験を受験する彼女たちは、ルックスが選抜の重要な要素になっていることを、日々の選考などを通して、身をもって感じている立場でもある。だが、そんな彼女たちは、入社後は必ずしもルックスで出世するわけではないことを感じ取ったようだ。派手じゃないほうが視聴者に受け入れられるケースもある。

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