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習慣化がうまくいく「成長している感覚」とは? 目標に対するモチベーション維持に必須

東洋経済オンライン / 2024年6月14日 15時0分

たとえば、あなたが痩せたい目標を掲げていたとします。その場合、「痩せたい」「痩せるでしょう」ではなく「痩せています」とすでに実現しているかのような言葉がけをすると効果的です。

アファメーションは脳を変える効果があります。一度だけでなく、継続的に積極的な言葉を繰り返すことで、脳にポジティブなメッセージが浸透して、信念や態度の変化が促されます。

最新の研究でも、ポジティブな言葉は脳の神経伝達物質やニューロンの連結に影響を与え、ポジティブな感情や信念を強化することが示唆されています。可能な限り、自分の部屋などで声に出して試してください。周りに人がいて言葉に出しにくいときは声に出さずに、頭の中で言葉を思い浮かべるだけでも効果があります。

アファメーションは思考を無理やりポジティブに切り替える方法ではありません。前向きな考え方によって現実をよい方向に変える思考法(ポジティブシンキング)でもありません。

たとえばネガティブな思考の人でも「自分は痩せている」「自分は痩せている」と繰り返し自分に言い聞かせると、それが視覚化したことと同じように脳に伝わり、脳内の神経経路の配線を少しずつつなぎ変えるのです。その結果、自己効力感が高まり、思考が変わります。

ネガティブな人でも一時的に無理やりポジティブに考えられるようにするのではなく、思考法そのものが根本から変わるイメージです。バケツの中の水が最初は濁っていたのに、どんどん澄んでいく光景を思い浮かべてもらえるとわかりやすいかもしれません。

アファメーションを繰り返していれば揺り戻しで元に戻ってしまう可能性は低いのです。おそらく、あなたは「小さなステップから始めても大丈夫」と言われても半信半疑でしょう。でも、本当かなと思っていてもとりあえず試してみてください。

「私は確実に前に進んでいる!」というアファメーションを繰り返すことが、習慣化に向けた鬼門である最初の1週間の挫折を防ぐために非常に有効になります。アファメーションはポジティブな方向に焦点を当て、進捗を強調します。人は達成感を得ることで、モチベーションが向上し、目標に対する自信が高まります。現在の課題に対しても前向きな捉え方ができるようになります。

肯定的な言葉を唱えることで思考が変わる

たとえば「腹筋を1日1回ずつでは大きく変わらない」と思われるかもしれませんが、そこに注意を向けることで確実に前に進んでいることを自覚し、目標達成に向けて自己効力感を高められます。

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