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習慣化がうまくいく「成長している感覚」とは? 目標に対するモチベーション維持に必須

東洋経済オンライン / 2024年6月14日 15時0分

汗をかく感触や健康的な食事の味わい、目標地点に到達したときの喜びの感情を五感で味わうようにイメージングします。五感で味わうようなイメージングは目標を設定したときのイメージングと同じです。

ここでは常に肯定的な表現を心がけてください。脳は否定的な言葉を言い聞かされても、その内容をイメージできないからです。脳の「GPS機能」は、あるイメージから何かを消し去ったり、何かをしていないイメージを描いたりすることができません。

たとえば、喫煙者が禁煙を目指している場合は「私はタバコを吸っていません」ではなく「私はノンスモーカーになっています」と肯定的な言い方を選んでください。肯定的な言い方をすれば、脳の「GPS機能」はノンスモーカーの姿や体臭、服装やふるまいをイメージすることができます。

脳はそのイメージを目指して行動を開始します。「GPS機能」はまず、「私は確実に前に進んでいる!」といった現在形の表現から始めてください。これにより、達成感を現在の状態として捉え、その実感を高めます。そして、②で述べた例のように、今日の取り組みを振り返りながら、自分が望むイメージを具体的な言葉でアファメーションしてください。

ここでは、たとえば、「私は痩せて筋肉質になっている」という言い方よりも、「私は痩せて筋肉質になって体重が65キロになっている」のほうが、脳の「GPS機能」が活用できます。「今より筋肉質になって10キロ痩せている」のような形ではなく理想とする具体的な体重をイメージすることを心がけましょう。

ですから、たとえばダイエットに励んでいる人ならば「私は確実に前に進んでいる! 筋トレを昨日は1回だったが今日は2回できた。私は痩せて体重が65キロになっている」とアファメーションを唱えることになるでしょう。語学を勉強している人ならば「私は確実に前に進んでいる! 今日は単語を3個新しく覚えた。私はTOEICで990点をとっている」と自分に言い聞かせてもいいでしょう。

理想のイメージも現在形であることがポイントです。ここが「65キロになりたい」「65キロを目指している」のような形ですと自分がなれていないことを肯定することになってしまいます。

頭の中の否定的な考え方が消えていく

あくまでも現在形として、なっている状態として言いきることが自己効力感を高めるのには有効です。また、言葉にしなくてもアファメーションのときに五感を働かせましょう。ダイエットを実現したいのならば、体重が減って好きな洋服を着て外出している姿を、語学を習得したいのならば、海外で働いている姿などをイメージするだけでも効果がさらに高まるでしょう。

これらのポイントを押さえて、毎日アファメーションを実践してみましょう。時間は1、2分で問題ありません。いつも肯定的な考え方を言い聞かせていると、頭の中にあった否定的な考え方は消えていきます。

肯定的な言葉を自分の中で繰り返すことで、不安、ためらいは追い払われて、それにより自己効力感が高まり、習慣化は後押しされます。

名郷根 修:エグゼクティブ・コーチ/株式会社ハイパフォーマンス代表取締役

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