「社内のコネ」「社歴」は、あまりに軽視されすぎだ 「社内調整のプロ」というキャリア選択もある
東洋経済オンライン / 2024年6月14日 9時30分
出世なんてしなくても、有名にならなくてもいいから、本当に「やりたいこと」を見つけ、それを誰にも壊されないような働きかたを見つけたい。
そう思っている人は多いはず。でも実際は、そんな「幸せな仕事」を見つけるのは至難の業に思えてしまいます。
「『幸せな仕事』が見つからないのは、『見つけるための方法』を知らないから、かもしれません。私は、その方法を、自分の個性を磨くことと、誰かの役に立つことを両立させるマーケティングの考え方から学びました」
そう語るのは、マーケティングの視点をキャリアに転用することで、多くのメンティーを救ってきた井上大輔氏。
働きかた小説『幸せな仕事はどこにある――本当の「やりたいこと」が見つかるハカセのマーケティング講義』を6月28日に上梓する井上氏に、「スペシャリスト志望」がいきすぎている日本の現状を解説してもらいました。
令和の日本は「ジェネラリスト」が軽んじられる風潮
5月の半ば、「大転職時代」という言葉がXのトレンドになりました。読売テレビの情報番組「ウェークアップ」で、「大転職時代の歩き方」と題した特集が組まれたことがきっかけです。
【書籍】マーケティングの考え方で、本当の「やりたいこと」を見つけよう。高校生から大人まで、すべての人を応援する働きかた小説。
同番組では、転職希望者は今や1000万人以上にのぼる、というデータが紹介されました。転職適齢期を25歳から55歳とした場合、そこに入ってくる約4000万人の4人に1人は転職を考えている、ということになります。
実際の適齢期はもっと狭いでしょうから、3人に1人、あるいは2人に1人ぐらいがより実態に近いのかもしれません。
私は学生や社会人のキャリア構築を支援する非営利団体で、キャリアの「メンター(相談役)」をやっています。
そうして常に転職を意識しているからなのか、近年、若い世代の間には、スペシャリストになって手に職をつけたい、と考える人が増えてきていると感じます。スキルが十分に磨けない「ホワイトすぎる職場」が若い世代に避けられるのも、同じ理由からなのでしょう。
実際に、転職市場では、特定のスキルを持ったスペシャリストを募集する「ジョブ型雇用」が一般的です。何も手に職がついていなければ、ある会社に何年か勤続しているからといって、それだけで採用してくれる会社などほぼないというのは事実です。
一方で、新卒採用ではいまだ「メンバーシップ型雇用」が幅をきかせています。その人の人柄や価値観、土台としての頭の良さを評価して採用し、入社後はその会社におけるジェネラリストとして育成していく採用スタイルです。
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