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「社内のコネ」「社歴」は、あまりに軽視されすぎだ 「社内調整のプロ」というキャリア選択もある

東洋経済オンライン / 2024年6月14日 9時30分

スペシャリストを育成すべく「ジョブ型採用」に舵を切る日本企業が今後増えてきたとしても、社内をよく知るジェネラリストを完全にゼロにしてしまう、などということはあり得ません。

ポータブルなスキルを持ったスペシャリストと、社内調整に長けたジェネラリストは、バランスを調整しながら常に社内に共存していなくてはならない存在なのです。

転職業界が盛り上がりスペシャリストが脚光を浴びる近年、そんな社内調整のプロたちは、自分のスキルを卑下することが多いように感じます。「こんな知識を持っていても、うちの会社じゃないと通用しないですから」と。

しかし、ジョブホッパーの筆者から見ると、そうした社内のジェネラリストは憧れと尊敬の的です。

「大転職時代」にポータブルなスキルを磨きたい、と考える人が多数派になってくると、むしろ「社内調整のプロ」は競争相手が少なく、それでいてニーズが高い「ブルーオーシャン」になってくるでしょう。逆張りの発想で「社内調整スキル」を磨くことで、安定的な地位と高水準の給料を手にすることもできるということです。

ポータブルなスキルを持ったスペシャリストと社内のジェネラリスト。いろいろな会社や業界を渡り歩くスタイルか、1社に腰を据えるスタイルか。どちらにより適性があり、どちらが幸せな働き方なのかは本来、人それぞれなはずです。

だとすると、スペシャリストのポータブルスキルにこだわり、社内調整や社内の人脈を築くことを軽んじてしまうことは、自分の可能性をむしろ狭めてしまうことになるかもしれないのです。

井上 大輔:マーケター、ソフトバンク株式会社 コンシューマ事業推進統括 プロダクト本部 新規事業開発統括部 統括部長

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