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BMWが誇る「M」を冠するスーパーバイクの実力 雨の「もてぎ」で元GPライダー先導で試乗した

東洋経済オンライン / 2024年6月16日 8時20分

勢いを増す雨の中でデジタルメーターが時速180キロメートルに達するのを、まるで居間のテレビを見るような気分で眺められたのは、整然と回るM特製エンジンとMウィングレットが生み出すダウンフォース、そしてMカーボン・ホイールによるバネ下軽量化の恩恵など、さまざまな技術が融合した成果だろう。

白状しなければならないのは、この速度でも2速のトップエンドには達しなかったために、212馬力の境地を見ることができなかったことだ。ただ、トップエンドでさらにホップするような気配は感じられず、とにかく高トルクを最後まで出し切るというスタイルだと想像する。

扱いやすいモンスターマシン

最後に走らせたM 1000 Rは、フェアリングを持たないロードスター・スタイルだ。コンパクトなピュアスポーツのフレームをベースにアップハンドルが与えられ、RRに比べてシート高も低いため、格段に扱いやすく感じられた。

標準型なら車両本体価格も271万7000円〜、秘めたるパフォーマンスとBMW Mのブランド力に比べれば納得できる水準だ。210馬力のモンスターをカジュアルに乗りこなすのも悪くない。

1978年に放たれたスーパースポーツ「M1」以来、「M」はBMWの価値観をそのままに、周囲の期待を常に上回る性能とクオリティを届け続けてきた。それを生み出す骨太な情熱と誠実さが、これからはBMWモトラッドにも注がれるとすれば、将来の展開が楽しみでならない。レーサーとして先鋭性を極めたRR以外に、RやXRというバリエーションを投入してくれたことを、特に歓迎したい。

田中 誠司:PRストラテジスト、ポーリクロム代表取締役、PARCFERME編集長

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