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「仮想通貨」への投資はNG、"中3でもわかる"根拠 「余裕資金でちょっと買う」くらいにすべき

東洋経済オンライン / 2024年6月18日 18時0分

正しい投資の目的は「一発当てること」ではないという(写真:花咲かずなり/PIXTA)

「お金に振り回されたくなければ、まずお金の真実を知ろう」——。大手金融会社での勤務を皮切りに、FP・中小企業診断士の資格を取り、起業コンサルタントとして、お金に関することにどっぷりと浸かってきたという安田修氏は、中学3年生の息子に、こうメッセージを送ります。安田氏が、中学生のうちから知ってほしいという「投資とギャンブルの違い」とは。

※本稿は、安田氏の著書『中学3年生の息子に贈る、学校では教わらない「お金の真実」』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

投資は年齢に関係なく「今すぐ始めるべき」

投資はいつ始めるべきなのか。これは「今すぐ始めるべき」というのが答えだ。君が今、15歳でも60歳でも関係なく、長期的な投資の利点に気がついた今こそが、投資を始めるべき時期だ。

「最近株価が上がっているみたいだから、もう少し待って、安くなってから始めよう」と思うかもしれないが、それは間違いだ。どんなに高いと感じても、投資は今すぐ始めるべきなんだ。

これから株価が上がるか下がるかは、過去の値動きであるチャートの形から予想はできない。ルーレットで赤が続いたから次はそろそろ黒が来るだろうとか、いや赤が続いていて赤の流れだから次は赤だ、と議論しているようなものだ。次に赤が出るのか黒が出るのかはランダム(偶然)なんだ。

株価の変動は「ランダム・ウォーク」。酔っ払った人がフラフラ歩くように、次はどっちに行くのか誰にも予想がつかない。

確かにインフレもあるし世界経済は成長しているから長期的には上がる傾向があるけれど、短期・中期ではランダム。だから下がっているから待つというのも、意味がないんだ。

今すぐ始める。ただし、全財産をまとめて投資しないこと。ある程度の貯金があるなら、それを何カ月かに分けてドルコスト平均法で少しずつ投資する。

投資の時間分散だね。戦争とか天変地異、経済的な事件などで株価が暴落する可能性は常にあるから、そのリスクをできるだけ減らしておくこと。
それでも大暴落を経験したら、「これからしばらくはドルコスト平均法で安く、たくさん買えるからラッキー」くらいに考えておくことだ。

長期的な視点で考えるとやはり、投資をし続けると大きな利益があるのは事実だ。できるだけ早く始めて、できるだけ長く買い続ける。資産運用で知っておくべきことは、それだけだ。

人間は「そんなに賢くない」ことを忘れないで

君は論理的で数学が得意だから、人間はどんなことでも正しく判断できると考えているかもしれない。少なくとも自分はそうだと。実をいえば僕は、若い頃はそう考えていた。

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