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どこまでドッキリ?「全力!脱力タイムズ」の裏側 「渡部復帰」「アンタッチャブル復活劇」はこうして実現した

東洋経済オンライン / 2024年6月21日 15時40分

「捏造インタビューなどの企画について、SNS上では『ゲストを追い込んでいる』『無茶ぶり』と書かれることもありますし、『嫌だな』と思う人もいるかもしれません。でも僕らは、芸人さんやゲストの俳優さんらが、即興やアドリブ力、ワードセンスも含めて全力で取り組んでいる姿を見てほしいんです。『ゲストの意外な一面が見られた』『この芸人が想像以上に面白かった』と思ってもらえるところまでたどりつけたら嬉しいですね」(ラリータ氏)

俳優たちから「ぜひ出演したい」と逆オファー

なにかと独特な『脱力』だが、想像もしない笑いが生まれる様に魅了される関係者は多く、実際、名だたる俳優や、人気芸人たちが出演してきた。普段バラエティー番組にはめったに出演しない俳優から「ぜひ出演したい」と逆オファーを受けたこともあるという。

実際、ゲストが過去に公には見せたことがない一面がたびたび引き出されているのも、この番組の醍醐味である。

たとえば、あの木村拓哉氏が番組に出演して、『ちょ、待てよ』というセリフを自ら言ったり、堤真一氏がクイズ企画に出るもカンペの漢字が読めないぐらい圧倒的に馬鹿なキャラクターになったりーー。「うそだろう」と視聴者が目を疑うようなシーンが、この番組では何度も生み出されてきた。

「一流の俳優さんは、ちょっと困惑しながらも、こちらの攻めた台本にチャレンジしてくれるんです。NGどころか、むしろこちらの提案を超えるくらいにやってくれるので本当に勉強になります」(ラリータ氏)

「僕がダメ元で書いた台本どおり、北川景子さんが夫のDAIGOさんに電話をかけてくれた回とか、とても印象に残ってます」(カツオ氏)

ギャラクシー賞を受賞「アンタッチャブル復活劇」の裏側

そんな『脱力』にとってまたひとつの大きな転機が生まれる。それが、2019年11月に放送された「アンタッチャブル復活劇」である。

当時コンビ活動停止中だったアンタッチャブルの山崎弘也氏と柴田英嗣氏は、それぞれ個々にピンで活動を行っていた。柴田氏は『脱力』には幾度も単独で出演していて、「アンタッチャブル復活」と題して、偽物の山崎氏(コウメ太夫氏やハリウッドザコシショウ氏)が登場して、即興漫才を繰り広げるのが恒例化していた。

だが、この日に登場したのはなんと“本物の”山崎氏だった。仰天のあまりに倒れこんだ柴田氏だったが、その後、2人で圧巻の漫才を披露し、スタジオに爆笑の渦を巻き起こした。

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