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東京「どの駅」「どの区」が今後、価値が上がるのか 「昼間人口比率」に見る「住むべきエリア」正解は

東洋経済オンライン / 2024年6月21日 13時40分

もともと新宿駅は渋谷区に属する部分があり、品川駅はオフィスビルやタワマンが急速に増えている港区に立地する。

データで見る「23区の昼間人口」ベスト5は?

次に、昼間人口比率の多い23区内の区と、昼間人口の多い23区内の区を、2020年のデータでチェックしてみよう。

【昼間人口比率が多い区ベスト5】
*( )内は定住人口100人当たりの昼間人口

①千代田区(1753)
②中央区(456)
③港区(453)
④渋谷区(259)
⑤新宿区(258)

5区とも過去より増えているが、港区が大きく伸びている。

【昼間人口が多い区ベスト5】

①港区(118万人)
②千代田区(116万人)
③新宿区(90万人)
④世田谷区(80万人)
⑤中央区(77万人)

1位は港区。過去に首位だった世田谷区は順位も人口も大きく落とし、次回調査はベスト5圏外となるだろう。

なお、三多摩エリア(東京23区の西側)で昼間人口比率が100を上回るのは、拠点性のある立川市(115)と武蔵野市(110)、それに多摩市(101)だけだ。

昼間人口と夜間人口のそれぞれの絶対数は似たような傾向で、上位は八王子市、町田市、府中市、立川市、調布市、西東京市など。

そのうち、西東京、府中、調布エリアでは働く場もあるが、23区への流出が目立つ。

逆に言えば、西東京、府中、調布エリアを狙って域外から住宅を求めてくる人は少なくなく、それが府中などのタワマンバブルを支えている。

やはり先行きが怪しい「世田谷」「横浜」

なお、高級住宅街のイメージから、バブル崩壊後も地価下落が十分でなかったと筆者が見ている世田谷区は、昼間人口の指数でも完敗だった。

夜間人口に依存しがちで、都心からも離れているため、企業誘致も切り札とならず、空き家も目立つ。

「職住分離(人口拡大が原動力)」から「職住近接(人口減が原動力)」の時代になったことも、世田谷にとっては逆風のままだ。

また、ベッドタウンは郊外病進行が懸念され、老人ばかりの街になる懸念もある。

それは市区町村として全国最大の人口を誇るものの、財政難に悩む東京のベッドタウン、横浜市も同じだろう。

東京一極集中の中、横浜市の人口は2年連続で減少している。

人気エリアは東京に近い川崎市など、横浜駅から見て北東の方角エリアにシフトし、横浜市南部の人口減少が目立つ。

同じ横浜市とはいえ、南西部は三浦市や横須賀市のような人口低迷期に入っていると言えよう。

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