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「苦手な人や嫌いな人」とあえてすべき1つのこと 同じお皿の料理をシェアするとさらに効果的

東洋経済オンライン / 2024年6月22日 19時0分

苦手な人や嫌いな人とこそ、積極的に食事をするといいという(写真:Fast&Slow/PIXTA)

「なぜか人とうまくいかない」「いつも時間に追われている気がする」。こんな何げない悩みの裏側には、実はいろいろな深層心理が隠れているといいます。社会生活における人の心と行動のメカニズムを解き明かす「ビジネス心理学」の第一人者・内藤誼人氏が、最新研究に基づいた「心が少し軽くなる」テクニックを紹介します。

※本稿は『すぐに実践したくなる すごく使える社会心理学テクニック』(内藤誼人 著)を一部抜粋・再編集しています。

一緒に食事をすると、人は親しくなれるのか

「同じ釜の飯を食った仲」という言葉がありますが、食事をすると人と仲良くなれるのでしょうか?

【グラフで見る】労働者と経営者が料理をシェアするとストライキの日数が短くなる

答えはイエス。一緒に食事をするのはとてもいいことです。お互いに親密感や絆が生まれ、その人との関係が円満になるからです。

私たちは、苦手な人や嫌いな人とは食事を敬遠するものですが、それはよくありません。むしろ、そういう人たちとこそ、積極的に食事をすべきなのです。

なぜかというと、一緒に食事をしていれば、「話してみると意外にいい人なのかも?」とか、「怖い顔をしているのは、不機嫌だからでなく、もともとこういう顔の人だったのか」などと、いろいろなことを知ることができ、嫌悪感をなくすことができるからです。

一緒に食事をするだけで、苦手意識や嫌悪感がなくなるなんて、すばらしいですよね。

食事をするときの大切なポイントもひとつお教えしましょう。それは、中華料理やピザなど、お鍋を食べるときのように、ひとつのものをお互いにシェアできる料理を選ぶこと。

不思議なことに、同じお皿の料理をシェアしていると、相手とさらに仲良しになれる可能性が高くなるのです。

ストライキの日数が短くなるという研究結果も

コーネル大学のケイトリン・ウーリーは、お互いに面識のない200名の参加者にペアを組ませ、労働者側と経営者側に分かれて模擬交渉をしてもらいました。

ただし、交渉に先だって「食欲が交渉結果に及ぼす影響を調べる研究です」というインチキなことを伝えて、半分のペアには同じお皿で料理をシェアしてもらい、残りの半分のペアには別々のお皿で料理を食べてもらいました。料理は、メキシコやアメリカの伝統的な薄焼きパンであるトルティーヤです。

交渉が終わったところで、労働者側がストライキをする日数を調べてみると、次のグラフのような結果になりました。

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