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ホンダ、進化版の「ヴェゼル」が持つ2つの魅力 より静かに、価格アップも抑えた優等生SUVに

東洋経済オンライン / 2024年6月24日 10時0分

一方、ワインディングでは、ハイブリッド車4WDのほうが車体の安定感が高く、ハイブリッド車のFFモデル以上に思いどおりのラインをトレースできる。また、ハイブリッド車のFFでは、急なコーナーを曲がる際に、車体が外側に傾くロール現象が起こる場合もある。とくに左右にコーナーが連続する道では、車体も左右の外側に傾くため、乗り物酔いしやすい乗員がいる場合は、できるだけゆっくりと走るなど、注意も必要だ。対して、ハイブリッド車4WDは、同じような道を同様のペースで走っても、車体のロールは少ない。ドライバーが楽しいだけでなく、同乗者の快適性でも上だといえる。

こうした走りの違いは、独自の「リアルタイムAWD」の効果といえるだろう。これは、アクセル開度や車輪速、ギア段、ステアリング舵角など、各種センサーからの情報をもとに、クルマの状態をリアルタイムに把握し、4輪に最適な駆動力配分を実現するシステムだ。基本的に、アクセルペダルを踏み込んでいるときは4輪駆動であることは、一般的な4WDと同じ。だが、例えば、コーナー進入時、アクセルペダルをオフにした瞬間に後輪への駆動力配分をやめ、2輪駆動へ変更。前輪がより曲がりやすくなるなどの効果を生むことで、ドライバーが思い描くラインをトレースしながら、スムーズにコーナーへ進入することをサポートする。

また、コーナーの脱出に向けアクセルペダルを踏み込むと、後輪に最適な駆動力を配分し、加速初期の段階でクルマが外にふくらむことなどを防ぐ。ほかにも、登り坂では、前輪の駆動力を後輪よりも大きくし、よりスムーズな走りも実現。とくに雪道などの滑りやすい路面で坂道発進するシーンでは、絶大な効果を発揮する。ちなみに新型のリアルタイムAWDでは、ブレーキや、最適な駆動力を制御するトラクションコントロールの介入タイミングを最適化。雪道などで車輪がスタックした際なども、より素早い脱出をサポートできるようになっている。

高速道路でも静粛性の高さを実感

今回、高速道路の走行も、ハイブリッド車4WDのe:HEV Zプレイパッケージで試したが、高速クルーズ時も静粛性がより向上した印象だ。従来のヴェゼルe:HEVでは、道路の勾配に応じて、走行モードを頻繁に切り替えていた。例えば、平坦な道を一定速度で巡航する際は、エンジンの動力のみで走るエンジンモード。ゆるやかな下りでは、モーターのみで走るEVモードとなり、逆にゆるやかな登り坂では、エンジンが発電しモーターで走るハイブリッドモードを使う。

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