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ホンダ、進化版の「ヴェゼル」が持つ2つの魅力 より静かに、価格アップも抑えた優等生SUVに

東洋経済オンライン / 2024年6月24日 10時0分

次は、ハイブリッド車の4WDに試乗。今回は、これも先述のとおり、e:HEV Zプレイパッケージに乗った。

このグレードは、従来と同様、専用の2トーンカラーを採用するが、中でも今回試乗したのは、新色となるシーベッドブルー・パールとシルバーをマッチングさせた仕様だ。外装は、フロントグリルに配置したトリコロールのアクセントの配色を変更。ドアロアーガーニッシュには、ブルーのラインを追加し、より洗練された雰囲気を演出している。

また、内装は、先代でも好評だったグレージュの色味を継承しながら、ピンストライプ/ステッチにライトブルーを追加。外装とのリレーションを図るとともに、より都会的で、先進感のあるコーディネートを採用している。なお、シート素材は、e:HEV Xハントパッケージと同様、プライムスムース×ファブリックのコンビシートを採用している。

市街地では、ハイブリッド車4WDのe:HEV Zプレイパッケージも、EV走行の領域が拡大し、静かな走りを味わえる。また、平坦な道であれば、エンジンが始動しハイブリッドモードとなっても、あまりエンジンの音が気にならないことも同様だ。ただし、ちょっとした登り坂などでは、ハイブリッド車FFのe:HEV Xハントパッケージと比べ、エンジン音がちょっと大きい印象だ。これは、ワインディングの登り坂なども同じで、クルマがちょっと「頑張っている」感が出てしまう。

この点について、試乗後にホンダ開発者に理由を聞いたところ、「おそらく車両重量の違いだろう」という。両タイプの車両重量は、e:HEV XハントパッケージのFFで1350kg(ベースとなるe:HEV XのFFも同じ)、e:HEV Zプレイパッケージの4WDでは1450kg(ベースとなるe:HEV Zの4WDも同じ)だ。

ベースとなるe:HEV Xとe:HEV Zでは、そもそも装備が違い、例えば、ホイールはe:HEV Xが16インチなのに対し、e:HEV Zは18インチ。また、試乗したe:HEV Zプレイパッケージの4WDには、パノラマルーフなどのオプションも付いている。車体が重たいぶん、登り坂などではエンジンの回転数が比較的高くなることで、よりエンジン音も大きく聞こえたようだ。そう考える、幅広いシーンで高い静粛性を維持するのは、ハイブリッド車FFのほうだといえる。

ちなみに、減速セレクターやBモードを使い、アクセル操作だけで車速を調整するワンペダル操作は、これもハイブリッド車FFと同様、市街地でも効果を発揮する。例えば、ストップ&ゴーの続く渋滞路などでは、ブレーキペダルを頻繁に使わずに済むため、疲れにくいのだ。ヴェゼルe:HEVでは、信号などの停車時にワンペダル操作で完全停止はせず、クリープ状態となるため、最終的にはブレーキをかける必要はある。ただし、オートブレーキホールド機能も持つため、ペダルを踏み続けなくても停止状態を保持できる。こうした機能により、市街地などでも快適なドライブを楽しめる点は、先代と同等だ。

ワインディングでは安定感に磨きがかかる

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