1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

ホンダ、進化版の「ヴェゼル」が持つ2つの魅力 より静かに、価格アップも抑えた優等生SUVに

東洋経済オンライン / 2024年6月24日 10時0分

だが、こうした勾配の変化がある場合、例えば、ゆるい下りから道が平坦になってEVモードからエンジンモードに切り替わったり、平坦な道からゆるい登り坂になってエンジンモードからハイブリッドモードに替わったりする場面で、エンジン回転数の変動も頻繁となることで、エンジン音が気になるケースもある。

そこで新型では、エンジンモード時にモーターが動力をアシストする領域を拡大。これにより、回転数をあまり上げずにエンジンのみで走るシーンを増やしている。今回は試していないが、ホンダの開発者によれば、こうした特性は、ハイブリッド車FFも同様。ハイブリッド車の全タイプで、より静かでスムーズな高速走行を実現しているという。

安全運転支援システムも機能向上

新型ヴェゼルでは、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」のアップデートも行われている。今回は、とくに高速道路などで設定した車間距離を自動で維持しながら前車を追従する「渋滞追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズコントロール)」の進化を体感した。例えば、遠くを走っていた前車に追い付いたとき。ACC作動中であれば、設定速度を保つために、車両は自動でブレーキをかけるが、その際の減速フィールがかなり自然でマイルドになったのだ。従来、こうしたシーンでは、ドライバーが思っている以上に急な減速となるケースもあり、「ちゃんと止まれるのか」と不安になることもある。場合によっては、ついつい自分でブレーキペダルを踏んでしまうこともあった。その点、新型では、減速の度合いがゆるやかなため、不安なくシステムに車間保持を任せておけるようになっている。

また、車線内を走行できるようにステアリング操作を支援する「LKAS」も、システムを改善している。隣の車線を走る大型トラックを追い越す際、トラックの風圧で引き寄せられてしまうようなシーンでも、トラックのほうへ引き寄せられないように操舵の制御を修正。進化したACCとのマッチングにより、高速道路などを走る際の安心感やスムーズさなどをアップしている。

なお、新型では、ほかにも、衝突軽減ブレーキ「CMBS」を交差点左折時の自転車や歩行者にも対応させ、左折巻き込みによる事故低減をサポート。また、新規に3つの機能も追加している。0~65km/hまでの速度領域で自車の走行車線を維持する「トラフィックジャムアシスト」、障害物がない場所でも急アクセルを抑制する「急アクセル抑制機能」、夜間のハイビーム時に先行車や対向車を検知すると、照射範囲を自動で調整し、相手車両への眩惑を防ぐ「アダプティブドライビングビーム(タイプ別設定)」だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください