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「時間のムダ」意味ない会議が生まれる根本的原因 議論の前に「良い会議」を定義できていますか?

東洋経済オンライン / 2024年6月27日 16時0分

(写真:metamorworks/PIXTA)

現代のビジネス環境では、VUCAと呼ばれる不確実性の高い状況が日常的になってきています。経営の正解が一昔前よりも複雑化し、単純な問題解決手法では対処できない課題も少なくありません。このような時代において、「明確な論点」を定め、「最も妥当な解」を導くファシリテーターの役割はますます重要性を増してきています。

ファシリテーターが押さえておきたい「鉄則」と「掟」について、コンサルティング業界の第一線で、累計およそ1万時間のファシリテーション経験を積んだ田中大貴さんの書籍『ファシリテーションの正攻法 論点思考×累計1万時間の実践知』より、一部抜粋・再構成してお届けします。

ファシリテーターは本当に必要?

皆さんは、“ファシリテーター”といえば、どのようなイメージを持っていますか?

【画像でわかる】会議を意味あるものできるかどうかを決める要素

英語で、facilitateは「〔物・事が仕事などを〕楽[容易]にする、促進する、円滑に進める、手助けする」という意味です。その派生語がfacilitatorなので、ファシリテーターとは、一言で言えば、「促進する人、円滑にする人」ということ。議論を促進させる役割、会議を円滑に進行する役割を担っています。

このような説明をすると、「ファシリテーターなんてやっぱり司会のようなもので、いなくたって会議で議論はできる」と言われたりします。

実際、読者の皆さんも、「ファシリテーターは必要だと思いますか?」と聞かれても、「もちろん!必要だよ!」と確信を持って言える人は少ないのではないでしょうか?

確かに、会議の場にファシリテーターがいなくても、会議が進行することはあるし、しっかり議論ができて、議論したかいのある結論が出る場合もあるでしょう。

そのため、一般的なファシリテーターに対するイメージは、「会議にいたほうが良さそうだけど、どうしても必要なわけではない」という程度じゃないかと思います。

しかし、それに対して、あえて言いたいのは、会議において、ファシリテーターは必須だということです。厳密に言えば、これからもっともっとファシリテーターという役割は必須になっていくと思います。

その場でなんとなく方向性を確認して終わるだけの打ち合わせなら不要かもしれませんが、高確率で、しっかりと議論をして結論を出したいならば、ファシリテーターは必須です。ファシリテーターがいてもいなくても変わらないと考える人は、ファシリテーターがもたらす効果について、残念ながら、まだ体感したことがないのだと思います。

ファシリテーターが必須な背景

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