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映画館にシニア呼び戻す「ベルモンド作品」の魅力 仕掛け人の江戸木純氏が語った企画の経緯

東洋経済オンライン / 2024年6月28日 14時30分

でもやはりベルモンドが生きてるうちに第1弾をやることができてよかったなと思いました。亡くなってから、追悼みたいにはじめるのは嫌だなと思っていました。とにかく30年近くかかりましたが、間に合ってよかったなと思います。

ブルース・リーとも交流があった倉田保昭さん

――現役といういう意味でもうひとりお聞きしたいのが、ブルース・リーとも交流を持ち、和製ドラゴンとして名高い倉田保昭さん。7月26日には、倉田さんの日本凱旋50周年記念として、1974年の香港映画『帰って来たドラゴン』のリバイバル上映が新宿武蔵野館ほかにて行われます。そこではなんといっても倉田さん主演の最新短編『夢物語』が同時上映となるわけですが、これが78歳にして現役バリバリのアクションを披露する倉田さんの姿を見ることができる映画だというのが驚きですが。

実は今、『夢物語その2』という続編も制作中で。それも週替わりで上映する予定です。

もともと自分は、倉田さんが企画・製作・主演を務めた1989年の映画『ファイナル・ファイト 最後の一撃』の海外セールスを手伝ったりしていて、付き合いも長いんです。

それでたまたま去年「ブルース・リー没後50周年」の企画をやったときにインタビューをさせていただいたんですが、その時に『帰って来たドラゴン』の話になり。

「倉田さんの凱旋50周年に『帰って来たドラゴン』のリバイバルをやったらどうですか?」と言ったところ「そうだね」と。

それでプロデューサー兼監督のウー・シーユエンに連絡をしたら、今は上映素材がないけど、倉田のためならつくってあげると言ってくれて。それで実現したんです。

実は世界のいろんな会社からブルーレイの権利とか買ってくれとか、売ってくれとか、そういう話がたくさん来ていたらしいんですけど、全部断ってたらしくて。でも倉田さんのためなら、ということでつくってくれた。

フィルム自体はボロボロになっているので、元素材はビデオなんです。だから完全な素材ではないんですけど、今まで日本でVHSやDVDで出ていたものより10分ぐらい長い完全版になります。

ただ追加シーンはアクションじゃなくて、香港映画ファンなら知る人ぞ知るディーン・セキっていう人のコメディシーンがほぼ10分。それでもないよりあったほうがいいんで。

フィルムからつくったきれいな映像というわけにはいかないですが、2Kリマスターというのは間違いない。伝説的な人気作なんですけど、上映素材がなかったので、これを久々にスクリーンで上映するというのはすごく意義があるし、それと同時に、新作の短編『夢物語』『夢物語2』を同時上映するというのがまた大きな意味がある。

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