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モデル冨永愛が40代で見つけた「割と幸せ」な自分 「先を読まず、流れに身を任せて楽しみたい」

東洋経済オンライン / 2024年6月29日 9時0分

折れそうにならないために、冨永さんが心がけているのは「余力、余白を残しておくこと」。

「それこそ『大奥』に出演した時は、主役というポジションも何もかも初めてのことで配分がわからなかったから、もう100%どころか、常に120%で挑んでいたので、折れそうなギリギリの状態だった。なので、今はちゃんとお休みを取ったり、自然の中に行ったりする余力は残しておこうと心がけています」

冨永さんのいう余力は、「心の余力」だという。

「時間と心ってリンクしてるじゃないですか。だからまずは時間をとって、心のバランスを整える。

本来だったら、40代以降って予測できないことばっかりのはずなんですよね。今ちょうどプレ更年期だし、その先には更年期がやって来るし。これから先、もう20代のエネルギーが戻らないことだけはわかっているから」

「子育ても仕事も100%手に入れるのは不可能」

私たちから見える冨永さんは、いつも美しく、真っ直ぐで、ストイック。高いプロ意識を持ち、いつも新たな挑戦を続けている。しかし、当然ながらその裏ではさまざまな葛藤を抱え、それらを乗り越えて今がある。

現代の女性がほしいと願う、すべての成功を手に入れているかのように見える冨永さんだが、「子育ても仕事も100%手に入れるのは不可能」だと断言する。

「出産も、育児中の休業も、後悔はまったくない。でも確実に失ったものはある」と冨永さん。

「出産にしても、モデルは見た目を一番気にする仕事なので、お腹が大きかったらできないこともあるし、フィジカル的に飛行機で移動する仕事はできない。だからこそ、断らざるを得なかったいくつもの仕事がある。出産で休んだのは半年間でしたけど、モデルとしてのピーク時に出産したから。それを取り戻すことはできませんね」

30代では子どもとの時間を優先するため、約3年間休業した。「納得はしてる。でも、確実に失ったものはあるなという感じが、自分の中にはある。これは悔いというものではなく、女性特有の悩みでもあると今は捉えています」

「もちろん、失ったものがあるから得られる幸せもある。でも、失うものなんてないほうがいいに決まっているじゃないですか。失うからこその幸せって、そんな自虐的な幸せ、今の時代にはいらない気がする。

これからは、失わずにどう得ていくか、という考え方のほうがいい。それを達成するには、やはり受け入れる側の社会がどう変わっていくか、みんなの考え方がどう変わっていくかということが大切で、大きな意味を持つと思います」

後悔もあったけれど自分の信じた道を行く

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