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モデル冨永愛が40代で見つけた「割と幸せ」な自分 「先を読まず、流れに身を任せて楽しみたい」

東洋経済オンライン / 2024年6月29日 9時0分

著書の中でも、「『こうあるべき』から抜け出す」ことを語る一方で、性教育やジェンダー、親ガチャなど現代の問題を冨永さんなりの視点で咀嚼(そしゃく)し、「これからの時代の女性たちへ」向けてメッセージを送っている。

「誰もが生い立ちや環境に縛られているけれど、そこから解放されることが『生きたいように生きる』ということではない。ある程度の縛りは、きっとみんなある。私自身も全部捨てられたわけではないし、できてはいない。その中で自分がどういう風に生きていきたいのかと考えて続けていくことに意味があるんじゃないかな。

今まで後悔してきたことももちろんあるし、これは違ったんじゃないかなと思うジャッジもある。その気持ちを乗り越えて、自分が自分を信じて生きていけるようになることが、きっと幸せにつながっていくんだと思う」

冨永さんは2023年7月、モデルやアーティストらのキャリアステージをサポートする新会社Crossover(クロスオーバー)を設立した。「モデルの寿命は3年」といわれた時代にデビューし、26年間活躍を続ける中で“才能あるモデルたちを使い捨てにしないために”、セカンドキャリアを見つけやすい世界にしたい。それを自分の人生の後半戦の重要な仕事の1つに位置付けた。

「自分だけのためではなく、後進や業界のことも考えていかなきゃいけない年齢になった。日本の中だけで考えても、モデル業界も20年以上前からずっと右肩下がりになっていて、モデルという職業に良い未来が見えてこないんですよね。

モデル一本だと生きづらい状況になっているけれど、自分はおかげさまでいろいろと活動させてもらっている。この経験をうまく、後に続く彼らのために活かせられればいいなという思いです」

「先は読まない」が準備はする

年齢を重ねるに従い、選択肢や可能性はどんどん狭まっていく。10代や20代に比べて、そう感じているミドル世代の人は少なくないだろう。しかし、「可能性はどの世代にでもあると思う。先は読めない。読みたくもない。流れに身を任せて、それを楽しみたいとずっと思っている」と冨永さん。

「2〜3年先ぐらいは読めるというか、考えているんですけど、その先は考えていない。考えられない。

その時に何があるかわからないし、どんな巡り合わせがあるかもわからない。それによってすごい運命って変わってしまうから。それこそ、本にも書いたように、もう一度出産するかもしれないし。

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