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まもなく上場「タイミー」やって見えた本質的課題 ガチの隙間時間ではできず、微妙に使い勝手に難?

東洋経済オンライン / 2024年6月29日 12時0分

働く中で、実際にタイミーのヘビーユーザーという人に話を聞くこともできた。

その人は、20代半ばのフリーター。「チョコザップ」の搬入作業のときに出会った(ちなみに、タイミー、当時は「チョコザップ」の搬入案件が結構多かった)。元々は、スーパーのレジ打ちなどをしていたが、タイミーを始めてからは徐々にタイミーに重心が移っていき、今ではほとんどの稼ぎをタイミーでまかなっているという。

そんな彼にタイミーのメリットを聞いてみると、やはり「即日入金」は大きなメリットだという。また、バイト関係で必然的に生じる人間関係のしがらみから自由なのも大きいよう。

実際の働き方を聞いてみると、午前中タイミーで働き、すぐに入金されたお金で午後に友達と遊ぶ、なんてこともあるらしい。即日入金だからこそ、遊ぶ日に合わせて柔軟に働けるのだ。

気になるのは、シフト制のバイトと比べたときの収入感。なんでも、「スーパーでバイトしていたときと同じぐらい稼げている」とのこと。彼はかつて、週3〜4日スーパーで働いていたというから、一般的なフリーターと同等には稼げているのだろう。

一方で、彼の話を聞いていると、タイミーのデメリットも見えてくる。ここからは私自身の経験も踏まえ、タイミーのデメリットも考えてみたい。

というのも、彼の話を聞いていると、「スキマ時間に働ける」という、本来はタイミー最大の強みに関する話があまり出てこないからである。

彼は、1週間分の働く案件を決め、それでスケジュールを立てているという。

「スーパーで働いていたときは、シフト制なので、1カ月単位で予定を立てないといけなかったんです。でも、タイミーにしてからは1週間先ぐらいまでを決めておけばいいから、その点では楽ですね。ただ、やっぱり1週間先ぐらいまでは決めておかないとですね。いい案件はすぐに埋まってしまうので、その日にふらっと、っていうのは、なかなかやりにくいんです」

スキマ時間の有効活用をしている、というよりも、どちらかといえば、これまでのバイトに変わる、割がよく、なおかつ入金も早い便利な働き口、としてタイミーが享受されている様子なのだ。

実際、私も、本業の合間にちょっとだけ時間ができて、「よし、調査でタイミーしてみるか」と思って仕事を探しても、すでに開始時間が過ぎてしまっていたり、勤務時間のその次の予定にかぶってしまっていたりで、「思い立ったが吉日」できない時がほとんどだった。

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