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「議論する価値ない会議」を開く人に欠けた視点 良い論点とダメ論点は何がどう違っているのか

東洋経済オンライン / 2024年7月1日 18時0分

(写真: tabiphoto/PIXTA)

現代のビジネス環境では、VUCAと呼ばれる不確実性の高い状況が日常的になってきています。経営の正解が一昔前よりも複雑化し、単純な問題解決手法では対処できない課題も少なくありません。このような時代において、「明確な論点」を定め、「最も妥当な解」を導くファシリテーターの役割はますます重要性を増してきています。

ファシリテーターが押さえておきたい「鉄則」と「掟」について、コンサルティング業界の第一線で、累計およそ1万時間のファシリテーション経験を積んだ田中大貴さんの書籍『ファシリテーションの正攻法 論点思考×累計1万時間の実践知』より、一部抜粋・再構成してお届けします。

会議にはAIM(狙い)が必要

「会議の企画」において、最も重要なのが会議目的を書き切ることです。会議目的を具体的に明文化できなければ、会議をしても、時間だけが浪費され、徒労に終わってしまうでしょう。

【画像でわかる】良い論点とダメ論点の違い

皆さんが、普段参加している会議目的を振り返ってみてください。会議目的を読んでみて、その会議の中で何を具体的に議論するかイメージが湧きますか? 議論する価値がありそうだなと思えますか? 会議が終わったときに、会議目的が達成できたかどうか客観的に判断できそうですか? これらはすべて会議目的の要件です。

私は、会議目的の要件を“AIM”というフレームワークで整理しています。私の創作したフレームワークですが、重要なポイントを押さえていると思うので、よかったらぜひ参考にしてください。

Achievable(目的が達成可能であること)、Impactful(目的達成できたら価値があること)、Measurable(目的達成度合いが判断できること)の頭文字を取って、“AIM”と呼んでいます。「会議にはAIM(狙い)が必要」と思っておけば、忘れないのではないでしょうか。

以下、詳細を解説します。まず、Achievable(目的が達成可能であること)について。

会議目的を書き切りましょうと言っても、あまりに非現実的で理想の高すぎる内容を書いてしまうと、その会議目的は機能しません。一般的に、会議時間は1時間、長くて2時間ぐらいの場合が多いでしょうか。その限られた時間の中で達成できることに留めないと、いくら頑張って議論したところで、会議目的は達成されず、その会議は不完全燃焼になってしまいます。自分の書いてみた会議目的が、その会議で達成できそうか否かは必ず確認しましょう。

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