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「管理職をためらう女性」実践すべき4つの心得 やり方次第で「残業時間の壁」は突き崩せる

東洋経済オンライン / 2024年7月3日 19時0分

さらに、Yさんは前任者から引き継いだ仕事の効率アップにとりかかりました。

前任者は毎月20〜30時間の残業をしており、「この仕事、結構大変だよ」と告げました。

Yさんは、その仕事の中身を見て、「なぜこんなやり方をしているのだろう?」「これは、やらなくてもいいのではないか?」と疑問を持ちました。そこで、「やらなくてもいい」と思ったことは、どんどんやめました。すると、残業ゼロで前任者と同じ成果を出すことができたのです。

限られた時間の中で仕事をするには、生産性を上げる必要があります。生産性を上げるコツは、「エンジン全開でしゃかりきになってやる」のではなく、「やらなくていい仕事をやめること」です。

これからは多様な働き方が増えてきます。時間に制約のある人は、育児や介護中の人だけではありません。学び直しで学校に通う人やボランティア活動に参加する人など、勤務時間以外の時間の過ごし方も多様化しています。

私自身も、定時退社後に3年間、大学の夜間コースで勉強をしながら仕事をした経験があります。会社や上司の理解があったおかげで続けられたのですが、突発的な仕事を減らすために先手を打って対応したり、「今やらなくてもいい仕事」は思い切ってやめたりして、時間内に仕事を終わらせていました。

チームのメンバーだって、ダラダラといつまでも居残っているリーダーのもとで働くより、定時内で仕事を終える、メリハリのある働き方をするリーダーのもとで働くほうが嬉しいはずです。働き方が多様になっていくこれからの時代、「育児中」「介護中」「勉強中」など、いろいろなタイプのリーダーがいてもいいと思います。

無意味だと思っている仕事はどんどんやめる

よく知らないメンバーはもちろん、今まで一緒に仕事をしてきてよく知っている人であっても、時間をつくって1人ひとりと話をするようにしましょう。

といっても、面談のような堅苦しい感じではなく、「いろいろ教えて」とざっくばらんに聞くのがおすすめです。聞く内容も、困っていること、疑問に感じていることなどから聞いていくのがよいですね。いきなり「あなたはどうなりたい?」「どうしたい?」と聞いても、答えられる人は少ないからです。

困っていることや疑問に感じていることでも、面と向かっては言いづらいこともあるかもしれません。そのため私は、「なぜこうなっているのだろう」と疑問や違和感を覚えたことをまとめておいて、話のきっかけをつくるようにしました。

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