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「管理職をためらう女性」実践すべき4つの心得 やり方次第で「残業時間の壁」は突き崩せる

東洋経済オンライン / 2024年7月3日 19時0分

そして、「これって、どうしてこんなことしているのかな。私は必要ないと思うんだけど……」と聞いてみると、「正直私もそう思っていました」と話し始めてくれるようになりました。

そのようにして話を聞いていくと、たとえば「私たち、毎日日報を印刷しているんですけど、これって本当に必要ですか。日報の確認ならデータでできるのに、捺印するためだけに印刷しているんです」というような、具体的な話が出てきます。

こうして聞き出した、困っていること、疑問に思っていることをリストにまとめ、「みんなからこんな意見が出たけれど、他に追加があったら教えて」とメンバー全員に共有します。

そのうえで、現地や現物を一緒に見るようにしました。みんなが言うように、本当にムダだと思う仕事もあれば、多くの人はムダだと考えているが、やらなければならない仕事もあるからです。

そのときも、「これはやらなければならないよ」と伝えるだけではなく、「どういうところがムダと感じたのか」を聞いたうえで、自分の考えを説明するようにしました。

全員が無意味だと思っている仕事をやめると、それまでその仕事に使っていた時間が空きます。それを、業務の改善やチームの成長のための時間に使うようにしました。

すでにやめた仕事があるので、チームで新しい取り組みを始めても「仕事が増えた」という感覚にはならなかったようです。

今はIT技術の進化やオンライン化など、仕事を取り巻く環境はどんどん変化しています。少し前までは必要だったとしても、現在は不要になっているものもあるはずです。

惰性で続けているルーティンワークは、当事者にとっては気づきにくいものです。新任のリーダーとなり、第三者の視点を持っているうちに、「これって、なぜこうしているの」と気軽に聞いてみましょう。 あなたが自分のリーダーとしてのカラーを出していくきっかけにもなります。

「女性だから〇〇」という思い込みを逆手にとる

「アンコンシャス・バイアス」という言葉をご存知ですか。 「無意識の思い込み、偏見」とも言われています。

たとえば、「男性は細かいことが苦手」「女性は機械音痴」「日本人は几帳面だ」というようなものがあります。多様性を認め合う社会をつくっていくために、こうした「無意識の思い込み」に気づくことの大切さが、あちらこちらで言われています。

「無意識の思い込み」は仕事の場面でも存在しています。

実際に、本人(女性)は海外への単身赴任だって受ける気満々だったのに、「ご家族がいるから海外への単身赴任なんてしないだろう」と上司が勝手に判断して、チャンスを逃してしまった例を聞いたことがあります。

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