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新NISA「月3万円の運用」のままではもったいない 旧制度での「つみたて投資」の金額は見直すべき

東洋経済オンライン / 2024年7月4日 18時0分

新NISAへの制度変更を活用できていない人は意外と多いという(写真:artswai/PIXTA)

新NISAが始まって早くも半年が過ぎましたが、じつは「旧つみたてNISA」の非課税上限額のままで投資を続けている人が多いといいます。「毎月3万円のつみたて投資をしているから大丈夫!」と思い込んでいる人に勧めたい新NISAでの運用法について、3度の投資詐欺被害による「重度のお金恐怖症」を克服したファイナンシャルプランナーの櫻井かすみ氏が解説します。

※本稿は、櫻井氏の著書『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本:投資詐欺被害、貯金ゼロ、無職、離婚ありの「お金超恐怖症」の貧乏ママだった私でも今は純資産1億に到達!』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

毎月3万円つみたて投資をしている人こそ、要注意!!

「毎月3万円のつみたて投資をしているから大丈夫! 周りにも、同じことしてる人がたくさんいるし」。そう思っているあなたは要注意。その状況は、まさに「なんちゃって投資」です。厳しい言い方になりますが、思考停止状態に陥っている可能性が高いのです。

銀行口座に、当面使う予定がないお金が残っている状態。つまり、本当は毎月3万円以上、投資できる資金の余裕がある状態にあったら、まさに該当します。なんだか怖くて思い切って投資できないという状態に陥っています。

このようなタイプに該当する人、私の周りやお客様にも、たくさんいらっしゃいます。新NISAで非課税の投資上限枠が1800万円もあるのに、その枠の使い方がわからない……なんて、機会損失になる可能性があり、大変もったいないです。

2023年までの旧つみたてNISAが、年間上限額が40万円であったことから、月当たりの満額が3万3333円。このままで運用を続けている人がとても多いのです。

実際は月に3万円ぴったりで運用している人も多いので、わかりやすく3万円だとすると、毎月3万円を年利7%で20年運用すると将来の運用資産額は約1523万円。

一方で銀行の口座に毎月3万円を貯金して寝かしておくだけだと約720万円なので(利息は入れてませんが、銀行の利息は限りなくゼロに近いので、この額だと計上)、何もしないのと比べると2倍近く増えていて安心してしまいがちですが、実はここが大きな落とし穴です。

約1523万円って、私がかねがね「これでも老後資金としては足りない!」と申し上げている2000万円すら届いていません。

ですが、ご安心ください。今から未来を変えていく対策をお伝えします。結論からお伝えすると、新NISA開始後となった今、意識すべきこととしては、非課税投資枠の上限1800万円/年間360万円の枠をいかに埋めていくかがポイントです。それも、なるべく早いに越したことはありません。

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