1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

なか卯「490円モーニング」で味わう無比の"喜び" 大資本が可能にする、身体にも心にも染みる朝食

東洋経済オンライン / 2024年7月6日 8時0分

発売当初は具材と割り下がそのまま入っていて、「そのまま食べるにはちょっと辛すぎるな」という印象があったのですが、最近はそのままでもおいしく食べられるように進化しています。

鶏肉はもも部分を使用。ぷりぷりと弾力があるのに、しっとりとして、前歯で噛み切れるほど柔らかです。こうやって卵と鶏肉を別々に食べてみると「なか卯の親子丼に使っている具材は、どちらもそれぞれにおいしいんだな」と改めて気付かされます。

たまごかけご飯に鶏小鉢で生親子丼

生卵とうどんと鶏小鉢。他の牛丼チェーンでは食べられない、「なか卯」ならではのメニューを組み合わせた「なか卯らしさあふれる朝食」を、さらに組み合わせをアレンジして楽しみました。

たまごかけご飯に鶏小鉢を味変(あじへん)として投入すると、あっという間に生親子丼に早変わり。卵とじとは違ったまろやかさがあり、これはこれでとってもおいしい。

残りの鶏は汁ごと小うどんにインすると、鶏だしの効いた甘辛いスープに大変身。「なか卯のうどんだしは薄味すぎてものたりないなぁ」という人にもぴったりです。

テーブルには、紅生姜、七味というおなじみの調味料のほかに、山椒が並んでいます。七味と比べると高価なスパイスのため、ケチな筆者は「なか卯」ではここぞとばかりに山椒を使ってしまいがち。

鶏小鉢やうどんにふりかけると、独特の風味と香りが漂い、食欲は増進し味わいには深みが増します。鼻に抜ける刺激と、舌に残るピリリと痺れるような辛味は、七味とはまた違った魅力があります。

この日同席した連れ合いにも、ワンコインで好きな朝メニューを注文してもらったところ、銀鮭納豆朝食定食セットを選びました。こちらも税込490円です。

まるで旅館の朝ご飯のような、「焼き魚と納豆、みそ汁で朝ごはんが食べたい」というときにはぴったりです。銀鮭は柔らかくふっくらとして塩気は控えめ。香ばしいというよりはしっとりした質感です。

銀鮭に納豆、味付けのりにおしんこをお供に、白米をパクパク食べて、おあげとわかめのみそ汁で流し込む。古き良き和朝食の定番を、家で魚を焼く手間を考えると、手頃な価格で最寄りの和食ファストフード店で扱ってくれているのは、ありがたい限りです。

大手牛丼チェーン4社全てが、朝メニューとして鮭定食を取り扱っているので、食べ比べてみてもおもしろいかもしれません。

逆張り戦略で同業他社との差別化

この日筆者が利用したのは、住宅とオフィスビルが混在する古い街にある路面店です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください