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なか卯「490円モーニング」で味わう無比の"喜び" 大資本が可能にする、身体にも心にも染みる朝食

東洋経済オンライン / 2024年7月6日 8時0分

最寄り駅から徒歩10分ほどの裏通りにあるものの人通りは多め。20席ほどの小さな店内には所狭しとテーブルが並んでいます。平日の朝9時にもご近所さんとおぼしき老夫婦や、近隣オフィスで働いているであろうサラリーマンなど、常連さんっぽい人たちが朝食を食べていました。

カウンター席を増やせば席数を増やせるのに、あくまで4人掛けのテーブルを中心にレイアウトされた店内には、「なか卯」のコンセプトが滲み出ています。この店舗以外でも「なか卯」って駅からちょっと離れた立地でゆっくりできるお店が多い気がします。

牛丼チェーンといえば、駅チカの店舗に回転率を重視したカウンター席を並べ、薄利多売のビジネスモデルというイメージがありますが、「なか卯」は駅からちょっと遠くて、他のお店よりもうちょっとゆっくりできる雰囲気があるんですよね。

そして価格設定も若干お高め。「モスバーガー」は、同業他社との差別化と地域密着を基本戦略としているのですが、それに近い方針で運営しているように感じます。

もともとは、1969年に大阪で創業した「なか卯」ですが、実は2010年に、「すき家」を筆頭に多くの外食チェーンを運営する「株式会社ゼンショーホールディングス」のグループ企業となっています。同じ業態でも戦略を分けることで、共食いを回避しているのかもしれません。

樹脂製のウォーターポットにたっぷりと氷が詰まった緑茶にも「長居してもいいからね」という無言のメッセージを感じてしまいます。冷え冷えの緑茶をおかわりしながら、満腹になった胃のあたりをさすりさすり、まったりと窓の外の通りを行き交う人々を眺める朝です。

【その他の写真アリ】「390円で栄養バランス最高」「小うどんへの変更でお腹もギチる」…。なか卯「490円モーニング」で味わう無比の"喜び"

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。

大木奈 ハル子:ブロガー・ライター

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