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「松屋のコラボ店舗」が急拡大している納得理由 それぞれのこだわりカレー、いったい何が違うのか

東洋経済オンライン / 2024年7月10日 11時30分

写真は3業態の複合店「松屋食堂」明大前店(撮影:梅谷秀司)

自分の行動範囲に新しい店ができるとすぐに気づくのは、見慣れた風景に異物が混入し、違和感を感じるためだ。

【写真で見る】松屋、松のや、マイカリー食堂の複合店「松屋食堂」では、「牛めし」「ロースかつ&有頭大海老フライ(2尾)定食」「ネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし」「たっぷりチーズハンバーグオムレツカレー」などメニューの幅が広い

つい最近、その違和感を覚えた。真新しい看板が掲げられているばかりでなく「松屋」「松のや」のロゴが並んでいたためだ。

牛めし専門店ととんかつ専門店の複合店舗なのだそうで、松屋ととんかつを合わせた約1220店舗のうち、386店舗まで増加している(2024年6月)。

消費者を驚かせるメニュー開発

松屋は1966年創業の牛めし専門チェーンだ。厳密には、創業時は「中華飯店」として出店。牛めし・焼肉定食店として開業したのは2年後となる。松屋は牛めしの店と言いつつ、さまざまな丼ものや定食など、メニューがバラエティに富んでいる。これは創業時からの伝統だったわけだ。

期間限定商品として挑戦的なメニューを発売することも多い。

2020年1月にジョージアの郷土料理「シュクメルリ」を発売し、消費者を驚かせたことからも、メニュー開発における冒険心を垣間見ることができる。

【写真】ロースかつが店内で手仕込みされている様子、「牛めし」「ロースかつ&有頭大海老フライ(2尾)定食」「ネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし」「たっぷりチーズハンバーグオムレツカレー」「松屋特製ロースかつビーフカレー」など(11枚)

同チェーンに並ぶ3大牛丼チェーンが吉野家、すき家だ。

吉野家は魚河岸でのかきこみ飯から始まった歴史を含め、あくまで「牛丼」専門チェーンとしてのブランドイメージを強く打ち出している。国内に1232店舗、海外に1000店舗を展開(2024年5月)。

すき家はメニュー数は少ないものの、うな丼やほかの丼もの、カレーなどを展開。国内1957店舗、海外675店舗となっている(2024年5月)。

松屋フーズ、吉野家ホールディングス、すき家のゼンショーホールディングス、いずれのグループも複数業態を抱えており、吉野家ははなまるうどんを、ゼンショーははま寿司、なか卯、2023年4月に傘下に収めたロッテリアなどなど、すき家以外に国内18ブランド展開。

松屋フーズが展開するのは2013年にスタートした「マイカリー食堂」など8ブランドだが、上記が既存のブランドを後から傘下に収めているのに対し、松屋フーズは自前で開発しているところに特徴がある。

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